和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
「税金に助けられていること」
有田川町立金屋中学校 2年
梅田 泰成

ぼくには、障がいがあって、毎月病院で薬を2種類もらっています。しかし、病院でお金を払っているところをみたことはありません。「子どもの間は、お金がかからんようにしてくれてるんやで。」と、お母さんが言いました。「なんで?」とぼくが聞くと、「税金で病院の診さつ代も薬代も代わりに払ってくれてるんよ。」と、言われました。

2種類ののんでいる薬の中で、新しい方の薬がとても高価なことも教えてくれました。大人は、病院でみてもらうと、病院の会計のところで3割分の支払いをすることも教えてくれました。もし、ぼくがこの薬を大人になってものみ続けると、3割分の支払いで、毎月3万円かかるそうです。月に2回通っているセラピーにも、お金はかかります。大人になると、病院に通うことを全部止めなくてはいけないのか・・・と思うくらいびっくりな金額です。

「精神障害者保健福祉手帳」をもつことで、病院での支払いが1割ですむようになることを教えてもらって、しんせいしました。あきらめなくてよかったです。ぼくは、税金にたくさん助けてもらっているのだと感じました。

ぼくが知らなかっただけで、他にも税金におせわになっていました。

支援学級に通っているので、毎月の給食費が補助金で半分かえってくること。ランドセルや制服、文房具も。全額ではないけど、とても助かっているとお母さんは言いました。小学校の修学旅行は、コロナのえいきょうで、県内の紀南地方をまわることになりました。それで予定の費用が半額ですんで、さらに補助金で半分かえってきたので、お母さんはびっくりしたそうです。

この作文のパンフレットに、年間教育費負担額も書いてあって、中学生のぼくは、1年間で100万円分助けてもらってるのだと知りました。今は2年生なので、中学生になってからだと200万円分。小学生の6年間で約600万円分。

勉強なんて、いやだいやだとにげ続けて、できることだけしてきたけど、ぼくに使われた税金はとんでもないと思いました。

大切にしなければならない、時間と税金だと思いました。

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