和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
安心で安全な生活を送るための税金
近畿大学附属新宮中学校 1年
坂地 美柚

私が住んでいる地域では平成23年に紀伊半島大水害がありました。私はその時、1歳にもなっていませんでした。なので、その時のことは覚えていません。ですが、祖父母の家の壁には、今でも紀伊半島大水害で浸水した跡が残っています。当時は道路のアスファルトが崩れていたり、木や岩で道がふさがれていたり、土砂に飲みこまれた地域もあったと聞きました。

その時の映像や写真を見てみました。そこは私の知っている町ではありませんでした。山の形は変わり、川は氾濫し、土砂が流れこみ道が無くなっていました。そのような状態から、どのように復興したのかを調べてみると、税金が使われていることが分かりました。瓦礫や土砂の撤去、道路や建物の修復、被災者の生活再建支援金を給付したり、仮設住宅の建設など様々なことに税金が使われていました。それだけではなく、救助を行った自衛隊や警察、消防の方々の給料は全て税金でまかなわれています。もし、これらの税金がなければ、被害はもっと大きなものになって、犠牲者はもっと増えていたことでしょう。そして、町の復興は進まず、安心安全とは程遠い生活を送っていることでしょう。現在では復興が進み、紀伊半島大水害の教訓を活かし、砂防えん堤も建設されています。小学生の時、実際に建設されているところに見学に行きました。土砂や流木をせき止めて、町に土砂が大量に流れないようにするものだと教えてもらいました。災害を防ぐためにも税金は使われているのです。災害を防ぐため、災害が起こった時のため大切な税金は使われています。

私が住む町で起こった災害。大きな犠牲や被害を受けました。それでも、たくさんの税金のおかげで、町は復興してきました。私たちが安心して送れている今の生活は、税金があるから成り立っているんだと改めて感じました。消費税も上がり、マイナスなイメージも多かった税金ですが、今回調べたことで、私たちの生活は税金によって守られていること、税金は安心で安全な生活を送るためには必要なものだということを強く感じました。税金の大切さを知るとともに、納税してくれている人々への感謝の気持ちが芽生えました。日本中の人全員が安心安全な生活を送れることを願って、私も大人になったら、しっかり納税し、社会に貢献できる人になりたいです。

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