和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
「学びを支える税金」
和歌山県立田辺中学校 3年
森川 愛梨

私は図書館が好きです。今年の夏休みも、近くの市立図書館へよく本を借りに行っています。欲しい本をおこづかいで買うと、あっという間に友達と遊びに行くお金がなくなってしまうからです。図書館に行けば、無料でたくさんの本を読んだり、DVDをみたりすることができます。そこで私はふと、これだけの本を買うお金はどこから来ているのだろうと疑問に思い、調べてみることにしました。

市立図書館にある貸し出し用の本や、普段何気なく使っている机や椅子など、その全てに税金が使われていることを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。一方で、「図書館に税金を使うのは無駄だ」という考えがあり、驚きました。確かに、書店に行って本を買えば、図書館で本を借りる必要はありません。ですが、図書館は本当に「本を借りるためだけの場所」なのでしょうか。

図書館を利用する人々のようすをみてください。楽しそうに本を読む小さい子、穏やかに新聞を読むご老人、調べものをする高校生。過ごし方は様々ですが、人々の「知りたい」「学びたい」という願いが平等に叶えられています。もし図書館の利用が有料になれば、こんなに簡単に学ぶことはできないと思います。

図書館は、消防署や警察署のような他の公共施設と比べると、必要性が低いかもしれません。しかし、利用する人々の学びを支えているのは間違いありません。そしてそれは、誰かが何気なく払ってくれる税金があってこそできることです。調べたことから私は、自分達が当たり前のように無料で図書館などの公共施設を利用できているように、次の世代にも同じように利用してほしいと考えました。そのために私は、今から勉強にはげみ、将来たくさん税金を納められる立派な大人になりたいと思います。また、自分の学びが多くの人の支えによってできていることへの感謝を忘れず、生活していきたいです。大人になった私が払う小さな税金も、誰かの笑顔につながっていてほしいと思います。

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