和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税の支えがあるからこそ
串本町立潮岬中学校 3年
西 悠斗

税の学習をした事で、当たり前の今の暮らしがある事について考えさせられ、僕はどれだけの税の恩恵を受けて今まで大きくなったのだろうと思い、僕の成長を一番知る母に聞きながら調べてみた。

僕が生まれた時、出産一時金が支給された。そして母は、育児休暇を取得し、働かなくても育児休業給付金が支給された事で生活を心配する事無く育児に専念できた。1歳半で仕事復帰できたのも保育園に入園できたからだ。ここでも保育料や給食費等、税の支えがある。僕の住む串本町では15歳まで医療費の自己負担分が無償であり、小学校、中学校、これから進学するであろう高校での教育費、そして、児童手当金、僕の成長に関わる給付金等は、全て税の支えからなる。

また、祖母も税の支えを受けている。要介護2で体が少し不自由だが、一人で生活が出来ている。介護保険制度のお陰だ。これも税からなるもので、祖母はデイサービスでリハビリを受けたり、ヘルパーさんに入浴介助をしてもらったり、家の掃除をしてもらう等多くの人と税に支えられ、一人での生活が出来ている。だから母も四六時中祖母を介護する事無く仕事に行く事ができ、僕たちの生活も成り立っているのだ。

僕の成長に欠かせない教育費や祖母の介護や福祉を支えてくれている社会保障費。日々の生活で利用する道路や公共施設等の整備等を支えてくれる公共事業費。蛇口をひねれば当たり前の様に水が出る、これも税の支えによる上下水道の整備費。他にも災害や救急の時に頼りになる消防署。町の治安と事件、事故等に対応してくれる警察署。どれも無償で利用できるのも、税の支えがあるからだ。

もし、税の支えが無ければ今と同じ生活は無く、消防も警察も有料となり誰もが困るだろう。この様に見てみると、税の支えは生活や暮らしの中に相当数ある事に気付かされ驚かされる。税の支えは僕たちの暮らしに無くてはならないものであり、税の支えがあるからこそ何不自由無く暮らせているのだと思う。

今の僕は税に支えてもらっている方が多いと思うが、将来、社会人になり、支える側になる時が来る。僕がそうなる頃は少子高齢化が更に進み、税が今以上に重要なものとなるだろう。そして将来全ての人が今と変わらない暮らしを続けられる様、税制度を大切にし、皆が理解しなければいけないと思う。税の支えがあるからこそ、当たり前に不自由でない暮らしができているという事を。

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