泉 友莉香
私達は、生活をしていく上で、税金で支えられているものがたくさんあります。もしも税金がなかったら、どんな事が起こるか考えてみましょう。
まずは、道路や橋の整備についてです。私達の日常生活に欠かせない、道路や橋などを整備して、生活を便利にしてくれています。もしも税金がなかったら、道路や橋などは、毎日人や車が行き来したり、風雨にさらされることで傷んでいきます。それを修理するお金がないので、壊されたまま放置され、不便な生活になります。和歌山県の、道路や橋などの整備費用は、約495億円で、歳出決算額全体の9．2パーセントを占めているそうです。この割合は日本で第7位にあたります。
次に警察についてです。警察は、私達が安心して暮らせるように、犯罪の防止や交通安全の確保にあたってくれています。もしも税金がなかったら、私達が何かトラブルに巻き込まれた時に、費用を気にせず相談したり、捜査や逮捕してもらったりすることができなくなります。また、交通違反を取り締まったり、交通ルールの普及活動を行う警察官もいなくなるので、交通安全教室などの機会で、子供の頃からルールを学習する機会も減ってしまいます。
次に教育環境についてです。学校の建設や義務教育期間中の教科書の無料配布など、子供が良い環境で教育が受けられるよう、色々な事業を行ってくれています。もしも税金がなかったら、教育の費用を家族など一部の人で負担しなくてはならないので、負担が重くなってしまいます。
最後に生活・福祉についてです。医療、年金、介護、子育てなどの、安心して生活するための公共サービスを行ってくれています。もしも税金がなかったら、困ったときに頼ることができなくなります。また、自分達の備えだけで生活していかなくてはならないので、安心して生活することが難しくなります。
例を挙げるときりがありませんが、このように税金は、私達が納めていくことによって、高度で公平なサービスを受けることができる仕組みになっているのです。
そして、税はなくてはならないものです。私達が物を買った時に払う税は、どこかで誰かの役に立っています。社会が発展するためには欠かせないものであると思います。
もしも税金がなかったら。消費税の上昇や税については、私達中学生も未成年とはいえ、他人事では済まされない課題であると思います。また、税についてしっかり理解することも、納税者の責任だと考えています。
