和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
私たちはつながっているんだ
有田市立保田中学校 1年
堀江 莉望

「このお米おいしいね。どこの?」食欲が落ちてきた夏の暑い日私はそう感じて母に質問をした。その質問に母が「ふるさと納税の返礼品でいただいたものだよ。本当においしいね」って答えた。

ふるさと納税?聞きなれない言葉になんだそれ?と思った。私の知っている納税は、所得税、消費税ぐらいである。調べていくと皆が必ず納める税金ではなく自分の好きな市町村を応援できる税金であることがわかった。人は、災害で被災して困った人のために迷うことなく募金をする。それは、目に見える形でこまっている人のために使われるからちゅうちょなく出せる。ふるさと納税も同じ考えで縁もゆかりもない市町村に納税できるのは、自分の納めた税金によって使い道まで指定でき、また、返礼品も選べる楽しみがあるからお互いがいい思いをするしくみだ。

人には感情がある。強制的に納める税金ではなく、目的や使用用途がはっきりしている方が、すすんで納税できると思う。納税をしたことで、その市町村に興味をもつきっかけにもなった。コロナが落ちついたら、その知らない市にいってみたい。母になぜその市に寄付をしたか聞いてみた。悩んだ時、行ったことのない地方であったことと、ホームページでの花がとってもきれいだったことと、これからもこのきれいな自然を大切にしてほしいと思ったと聞いた。

「そういう感じで決めていいのか」と何だかワクワクする自分がいた。今年分の納税は、終わったので来年は一緒に応援する地域を選ぼうと約束した。時間があるときに色々調べてみたい。こんなにワクワクしたりできる納税があるなんて知らなかった。

税金の使い道は、公立学校の運営や公園などの公共施設の管理、ゴミ処理、警察や消防などの公安職年金などの社会保障制度、医療費の一部負担や国会の運用などに使われている。税金は、思いつきや自分の好みだけで使用を決めてはいけないけど、納税をするなら、誰かの幸せを願ってしたい。そうしたら、とっても温かい気持ちになれると思う。私たちの税金が人々の生活の負担となるのではなく、みんなが平等に豊かに笑顔で暮らせる社会を作る架け橋になってほしい。

また、多くの人に納税の意義について理解してもらうためには、仕組みや考え方を世の中に広めていく必要がある。そうすることで、すくない納税でも大きな力になると私は信じている。皆が納めた税金が高れい者の社会福祉事業、コロナ禍でひっ迫している医療の支援、未来を担う私たちの充実した生活を支える太く強い柱になってほしいと切に願う。

約10年後私は社会人になり、今よりもたくさんの税金を納めることになる。社会人になる前に本当に税金が私たち国民のために使われているか、どんな風に今まで恩恵を受けてきたかを勉強していきたい。しっかり働く納税者になりたいと思う。

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