和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
税金で繋ぐ世界の架け橋
紀美野町立美里中学校 2年
谷口 奈津実

今回、税の作文を書くにあたって、国の歳出について調べてみた。その中で目にとまったのが、経済協力費だ。

この経済協力費は、政府開発援助(ODA)に使われている。例えば、安全な水を確保するための給水施設の整備や、様々な技術指導、道路の舗装など。開発途上国の自立を目標に支援を行っている。

また、2022年2月24日から、今もなお続いているロシアのウクライナ侵攻を受け、日本はウクライナに様々な支援を行っている。衛生資材や医療用資機材等の物資の提供や無償の緊急人道支援。ウクライナの避難民の受け入れもしている。生活に必要な物資の配布のほか、就業や日本語学習の支援もされており、このような支援を聞き、非難を決めた方もいるそうだ。

このような支援の財源の中心は、私たち日本人が納めた税金である。つまり、私たちのためだけでなく、他国の人たちのために使われる税金があるのだ。

では、私たちが納めている貴重な税金を他国の人たちに使っても良いのだろうか。

2011年の東日本大震災で、日本は世界各国から多くの支援を受けている。それまで、政府開発援助(ODA)などを通して世界の発展を支援してきた日本には、先進国だけでなく、開発途上国からも惜しみない支援の手が差し伸べられた。

だから、日本が他国のために税金を使うのはとても大切なことだと思う。他国と助け合い、支え合っていく、その架け橋になるために。

今回、私たちだけでなく、他国の人たちのために使われる税金があることを知った。もちろん、税金は私たちが健康で豊かな生活を送るために使われている。身近なものだと、学校教育費や医療費など。税金がなければ今の生活は成り立たない。それに加え、他国への支援もとても重要だ。世界のリーダー国の一つとして、世界の発展に貢献していかなければならない。また、「情けは人の為ならず」という言葉があるように、私たちが納めた税金が、他国の人たちの支えとなり、巡り巡って、私たちの為になる。

将来、私も納税者になる。今は税金により支えられている側だが、大人になったときは、きちんと税金を納め、その責任を果たしたい。自分のためにも、豊かに暮らせる社会のためにも。そして、海を渡り他国の人たちのためにも。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る