和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税によって創る輝かしい未来
湯浅町立湯浅中学校 2年
田中 杏実

私の町の駅は去年新しくなり、今年は駅の向かいに公園ができた。駅の中には図書館ができ、きれいで使いやすいつくりになっていた。また、公園には子供向けにつくられた遊具だけでなく、老若男女問わず利用できる健康器具が設置されていた。私はこれらをつくるのに必要なお金は誰が払っているのか気になって母に聞いてみた。すると母は、「町に住んでいるみんなから集めた税金が使われているんだよ。」と教えてくれた。そこで初めて税金があるから町の人の要望に応えたり、新たな場所を提供したりできるのだと分かった。私にとって駅や公園が建つ光景を見れたことは、税の素晴らしさを知る良い機会になった。

税金は他にも様々な所で使われている。学校にある黒板や机、一人一台のタブレット端末などは全て税金によって支給されたものだ。昨年配付されたタブレットによって私達はコロナウイルスで学年閉鎖になったとき、学校に行けないなかオンラインで進度を遅らすことなく授業を受けることができた。私は気になって教育にどれだけの税金が使われているのか調べてみた。公立の場合、年間一人あたり小学生は約80万円、中学生は約100万円ものお金が税金によって負担されているそうだ。私は教育にこんなにも多くの税金が使われていると知り、驚くと同時に税の偉大さを知った。

もし、税金が無くなったらどうなるでしょう。今はきれいに整備されている道路や橋は整備する人がいなくなったり、壊れたまま放置されるといった今では考えられない状況になるかもしれない。そして、私達の生活を守ってくれている警察官や消防がいなくなる。教育環境においては義務教育中の教科書の無償配布が無くなったり、さらには学校の建設までもが難しくなってしまう。そう考えてみると、今の社会は税金によって成り立っていることが分かり、税金の有難みが感じられる。

毎日学校に行き、豊かな生活が送れる、そういった暮らしが当たり前にできていることに感謝したい。今はまだ消費税でしか税金を払ったことがないので税金に助けられていることの方が多いのかもしれない。だから私が大人になったとき、しっかりと働き税金を納めて社会に貢献したいと思う。そして、日本の社会がもっと輝けるように今後も、この制度が長く続くことを願っている。

あなたの税金によって助けられている人がいるということを頭に入れて生活してみてほしい。このようにして税金に対する意識を変えることが大切だと思う。「税金がなくなったらな・・・」その言葉が消えたとき、日本がよりいっそう豊かで輝かしいものとなるだろう。

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