和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
暮らしが豊かであり続けるように
那智勝浦町立下里中学校 3年
新宅 愉文

「税金」この言葉は小学生の頃から、ニュースなど身の周りでよく耳にしていましたが、税金がどのような役割を果たしているのか具体的に理解できないままでした。しかし学校で受けた租税教室や私自身の体験を通し身近な税について少しずつ考えるようになりました。

身近な税について考えるきっかけになったのは、ゴミ収集がある日の朝、ゴミを集めている近くを通ると、そばにある電線には数えきれないほどのカラスが並び大きな声で鳴いているのを見た時です。今までは、ゴミを目当てにカラスが来たんだな、ゴミ収集車が来て回収されたらカラスもいなくなるだろう、としか考えていませんでした。ですが、その時私は、租税教室で見た税金が無くなった世界を描いたアニメでは、道にゴミが溢れ返っていた事を思い出しました。もし、税金が無くなり、ゴミ収集をすることが出来ずアニメと同じように道にゴミが溢れ返ったとしたら、異臭や衛生状態が悪くなるだけでなく、カラスなどがゴミを食べに来てフンを落としたとしても片付けられない。もちろん、今は税金がある世界だから、数時間経ってから同じ場所を通るとゴミはきちんと片付けられ、数えきれないほどいたカラスもいなくなっていました。税金がなければ、街の状態はどんどん悪化していくばかりだと気付き、改めて税金の必要性を感じました。

このように、全ての国民が無料または安価で等しく受けられる公共サービスは、ゴミ収集だけでなく警察や消防、福祉などもあります。税金を払うのは国民だからこそ、色々な意見があり、負担となっている事は事実かもしれません。ですが、自分たちが税金を払う事によって、公共サービスや公共施設の整備が行われ、暮らしが豊かになっている部分と比べれば、やはり、暮らしていく上で税金を払う事の必要性は重視すべきなのではないでしょうか。

学校で受けた租税教室、私自身が体験したことを通し、税金について考え、学ぶことが出来ました。私は まだまだ税に関する事を全て理解できている訳ではありません。3年後には成人し、選挙権を得ます。また、本格的に納税をしなければならなくなります。だからこそ、税の働きや政治などの社会を成り立たせているものに興味をもつべきだと感じました。そのために、日頃からニュースを見て社会の現状や課題を知ることを大切にしていきたいと思います。また、暮らしが豊かであり続けるように、きちんと納税していきたいです。

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