和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
国民のための税金
由良町立由良中学校 1年
坂田 杏莉

『テッパチ!』というドラマをご存知ですか。陸上自衛隊を舞台に青年たちが奮闘する物語で毎週、家族と見ています。

自衛隊の仕事は、自国の防衛や災害派遣、国際平和協力などです。これらの活動には私たちが払う税金が使われています。昨年の防衛費は6兆円を超え、過去最大となっています。これは国家予算の約5%です。なぜこんなに多額の税金が使われているのでしょう。調べるとその中には、通常の防衛費に加えて軍事用輸送機や迎撃ミサイルなどの新規購入費や米軍基地の建設費などが追加されていました。これについては、岸田首相は「国民の安全・安心の確保」、防衛省幹部は「経済発展のためには国家の平和や安全が不可欠だ」と正当性を強調しています。この税金の使い方は正しいのでしょうか。

私は正しいと思います。戦争の際自国を守る事しかできない日本にとって対策のためにお金をかけることはいいことだと思うし、国民の一人として安心します。例えば、ロシアのウクライナ侵攻を日本に置き換えてみると、こうして私たちが払った税金が国を守るために使ってくれてよかったと私は感じると思います。私が保育園の時日高川町に住んでいて、豪雨により川が氾濫し大変な被害にあいました。その時自衛隊の人が来てくれたのを覚えています。こんな風に日本の自衛隊が災害派遣で被災した私たちを助けてくれたり、国際平和協力としてほかの国の支援をしたりしているのを見ると少し誇らしくなります。

『テッパチ!』を見ていると、お金がない人でも、仕事がない人でも自衛隊候補生になれることを知りました。候補生から自衛官になることができます。自衛隊はすごく大変な仕事で、国のために働くやりがいのある仕事だと思います。日本の平和と国民の財産や安全を守る大切な仕事です。だから、自衛隊として働く人たちが増えればいいと思います。それに、自衛隊として働く人たちや災害復興に私たちの税金が充てられるのに私は賛成します。

現在の日本は、新型コロナウイルス感染症や自然災害による被害が増えています。これらに対する支援にも多額の税金が使われているし、これからもその額は増えていくでしょう。使い道も増えていくけど、そのたびに税金の集め方も考えなければいけません。たくさんの税の種類がある中で、中学生の私が払えるのは消費税しかありません。その消費税も10%に増税されました。しかし、私が払った消費税がすべて国に納められていないことを調べているうちに知りました。それが免税事業者という制度です。せっかく増税した意味がないと思うのでどの店も納税してほしいと私は思います。そして、私たちが支払った税金が国の平和や国民の安全・安心のための国づくりに役立ててもらえることを願います。

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