和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
よりよい社会のために
有田川町立金屋中学校 2年
ディアップ 慧士

私たちが払っている税金。どういうものか調べてみた。財務省のホームページに次のように書いてあった。「税金とは、年金・医療などの社会保障・福祉や、水道、道路などの社会資本整備、教育、警察、防衛といった公的サービスを運営するための費用を賄うものです」とあった。「なるほど」と思った。そう思ったのは、次のようなことからである。

僕には、卵アレルギーがあり、何度かアナフィラキシー反応を起こしたことがある。じんま疹などの皮膚症状、嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状がでる。初めて卵を食べたとき、全身が真っ赤になり、、呼吸器症状が出て急いで病院に行ったそうだ。症状が随分悪かったらしく、「次回は症状が出た場合は、救急車を呼ぶように」と言われたそうだ。僕が2才のある日、母が夕食を作っていた時のことである。顔が真っ赤になってカーペットに横たわり、何度起こしても起きなかったらしい。母は、何か卵が入った兄のお菓子を食べてしまったのかもしれないと思い、救急に電話したらしい。救急車が来て、運ばれている時も状態が変わらなかったため、救急隊員がドクターヘリを要求した。すぐに、ドクターヘリが到着し、ドクターのチェック後に病院に搬送された。検査や治療を受け、次の日に退院することができた。両親は、日本の医療体制にすごく感銘をうけたそうだ。アメリカで救急車を呼ぶと、十数万円、ヘリだと数百万円かかると父に聞いた。僕はビックリした。「日本は、なんて医療が充実しているのだろう」と思った反面、それが全部税金で賄われていることについて考えた。僕たちが支払っている消費税。物を買う時、「消費税がなかったら、良かったのに」と思ったことがあったが、その消費税がなかったら、こういった公的サービスは成り立たなかっただろう。そう考えると、税金はかけがえのないものだと思う。

新型コロナウイルスが蔓延する中、入院費用や予防接種や検査などは全部公費負担となっている。誰もが、平等に受けられる医療システムは、すばらしいと思う。しかし、税金で賄われているのは、医療だけではない。自分たちが勉強する教科書、学校、学校で使用する備品など教育に関するもの、道路や水道整備、ゴミ収集、警察、図書館や美術館などの公共サービスなど身の回りには、たくさんの税金が私たちのために使われている。そう考えると、税金が私たちを支えてくれているのである。

税金は、決して無駄のものではない。いろいろなところで、自分たちは税金によってささえられている。「国民全員が税金について理解し、納税をすること」が、大切である。そう全国民ができれば、一人一人が幸せに暮らすことができ、よりよい社会になると僕は思う。よりよい社会のために、税金を支払っていこうではありませんか。

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