和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
税金の偉大さ
和歌山市立西浜中学校 3年
辻本 菜々美

みなさんは、税金に助けられたり支えられたりしているなぁと感じ、感謝したことはありますか。

私は最近、身近に税金の偉大さに驚かされた出来事がありました。

ある日突然、頭痛がし、体調が本調子ではない日があり、睡眠をとれば次の日には良くなっているだろうと想定していたのですが、良くなるどころかさらに体調が悪化していました。熱も高かったので、もしかしたら新型コロナウィルスにかかっているかもしれないと思い、病院へ行ってPCR検査を受けました。

その3日後、検査の結果は陽性だったことが分かりました。そして私は家族にも菌をうつしてしまったのです。

家の中は、皆んな気分がだだ下がりで空気が重い状況でした。

しかし次の日、ドアを開けると、外に大きなダンボールが置かれていたらしく、母と弟が騒いでいるのを聞いて、私も駆けつけました。中身を見てみると、約一週間分の、パックごはん、カップ麺、ティッシュやアルコール消毒の日用品など、数多くの色々な物資が詰まっていました。

無料で、こんなにたくさんの物資を一人一人に届けることは不可能なはずなのに、なぜ届けてもらった人はその分のお金を出さなくても良いんだろうと不思議に思い、ネットで調べてみることにしました。

すると、国の支出のうち、税金が使われている、一般会計歳出額の一部にあたる新型コロナウィルス対策予備費は、約4・6パーセントの5兆円分が使われていることが分かりました。私たちに届いた物資は、その費用の一部が使われており、その他にも、ワクチン接種や検査にも税金が使われていくことが分かり、驚きが隠せませんでした。

少し気持ちが落ち着んでいた私たちに物資が届いたこと、PCR検査が受けられたことに、税金が使われていることが分かり、私が知っている身の回りで使われている税金の種類が増え、今まで以上に税金の偉大さを知れました。

私に届いた、たった一箱のダンボールかもしれないけど、その箱には税金というものがつまっていて、その税金は、消費一般に広く公平に課税する関接税である消費税や、法人が事業活動を行うことで獲得する所得に対して課税される直接税である所得税などによって、国民一人一人から集められたものだという考え方ができます。

私の家族を笑顔にした税金は、きっと必ず、日本全国の人々を幸せにします。

そして、私たちは形には見えないが、偉大な税金を国に納めることに誇りを持ち、今日も、明日も 永遠に税金と共に暮らせますように…

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