和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
もし税金がなかったら
和歌山市立日進中学校 3年
田代 華凛

8月5日の夜、福岡県で開催されていた筑後川花火大会の近くで、火災事故がありました。これによって、消防や警察が動き、火は消し止められ、原因を調べています。

このように、事件・事故があれば、すぐに対応してくれる消防や警察の方々は、私たちが税金を払っているから動いてくれています。

では、もし税金を払っていなければどうなるのでしょうか。

もし税金を払っていなければ、たとえ大きな事故があったとしても動いてくれない。もしくは、お金を払わずとも来てくれていたのが有料になるかもしれません。これは、消防や警察の方々以外にも言えることです。例えば、事故で重傷者が出たときに呼ぶ、救急車などがそうです。他にも、私たちの日常生活に欠かせない道路や橋などもそうです。私の住んでいる和歌山市では、去年水管橋崩落事故がありました。そこで、六十谷橋の上に水道管を設置しました。そのため、六十谷橋は通行止めとなり、あちこちで渋滞が起きました。私も、習い事へ行くとき、普段の倍以上の時間がかかりました。しかし、6月頃に水管橋が復旧したため、六十谷橋の通行止めが解除されました。そのおかげで、普段通りに習い事に行けるようになりました。この一連の復旧にかかる費用が税金から出ていることを知り、税金が住民の生活に役立てられているのを実感しました。もしも税金がなければ道路や橋などを修理するお金がないので、壊れたまま放置されて、復旧することはなかったと思います。さらに、税金があることで、誰もが安心して学べる教育環境の提供や、生活・福祉の充実(「医療」「年金」「介護」「子育て」など私たちが安心して生活していくための公共サービス)が行われています。教育環境の提供では、学校の建設や義務教育中の教科書の無料配布など、子供がより良い環境で教育が受けられるよう、いろいろな事業を行ってくれているので、税金がなければ子供たちが安心して学べる環境を整えるための費用をまかなうことが出来なくなります。生活・福祉の充実では、お年寄りや体の不自由な人などのための施設や保育所の設置、医療機関の整備などが十分に行われず、困ったときに頼ることが出来なくなってしまいます。

このように、税金がなかったら、私たちが生活するのにとても苦労します。例えば、病気になったり、年をとって働けなくなったり、身体がうまく動かせなくなったときに自分たちの備えだけで生活していかなければいけなくなり、安心して生活することが難しくなります。


初めは、何も税金についてわからなかったのですが、こうして調べるうちに、税金を払う意味や、税金の必要さがわかりました。税金は、私たちが社会の一員であることの会費であることから、生活には欠かせないものだと知ることが出来たのです。

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