和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
健康を守る税金
開智中学校 3年
上野 心々菜

私の夢は国境なき医師団の一員になることです。それについて調べていると、活動拠点である発展途上国や紛争地帯では、お金がない人が多く医療費を払えないので、子どもに治療を受けさせたくてもできず、命を落としてしまうこともあるということを知りました。

その時、あることを思い出しました。今は完治し、元気に過ごしていますが、私は小さい頃持病があり、通院や入院を繰り返し、毎日薬を飲んでいました。

その時の医療費は高かっただろうなと思い、母親に聞いてみました。するとほぼ無料だったということでした。

不思議に思い、その理由を聞くと、私の住んでいる地域には子ども医療費助成制度があるからだと言われました。

これは、生まれてから中学三年生までにかかる医療費を助成してくれる制度です。この制度によって全ての子どもが平等に安心して治療を受けることができます。

これにかかるお金は今の社会人が納めた税金でまかなわれています。つまり、社会が私たちの健康を守ってくれているのです。そして、将来健康に成長した私たちが税金を納め、次の世代の子ども達の健康を守っていくのです。

医療に関する事に使われている税金についてさらに調べてみると、子ども医療費助成制度だけでなく、救急車の購入や病院の建設、救急隊員のお給料、急病になった時に119番通報すれば救急車が来てくれるというサービスにも税金が使われていました。

私が調べた中だけでも、これだけ多くの方面で税金が使われています。もちろん医療の面だけでなく社会のいろいろな場面において税金が私達の安心・安全な暮らしを守ってくれているのです。

さらに、この数年のコロナ禍でワクチンの無料接種や検査費用、感染者に対しての医療費の負担などさらにたくさんの税金が私達を守ってくれています。

コロナ禍で、本当に生活に困った人に対して、税金が使われた給付金の不正受給などあってはならない事で、怒りを感じています。

私達がいつでも安心して病院にかかれる一方で、治療を受けたくても受けられない子どもがいる国がたくさんあります。だから私は将来このような国に行き、病気やケガで苦しんでいる子ども達が治療を受けることができるための手助けをしたいと思っています。

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