和歌山県租税教育推進連絡協議会

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大阪国税局長賞
税金に感謝して
那智勝浦町立那智中学校 3年 谷口 花

私は、今まで税金について全くといっていいほど、考えたことはありませんでした。しかし、中学三年生になり、公民という教科が増えたことによって、私たちのくらしと税金について学ぶようになりました。私たち皆で納める税金は、何に使われるか。生活のどの場面に利用されているか。先生が教えてくれました。

そこで、税金について考えてみました。今の暮らしが当たり前となっている私にとって何に税金がつかわれているかを考えるのは、すごく難しかったです。「登下校で通る道路がきれいで通りやすい」「夜間パトロールや町の安全を守ってくれる警察官」「火事が起きたときにすぐ駆けつけて火を消してくれる消防士」「病院で私たちの病気を治してくれる医師や看護師」こんな身近なことに税金が関わっていることを知りました。税金が私に当たり前の生活をつくっているんだと思うと、より税金について興味をもつようになりました。

私は、小学校三年生の時、交通事故に遭いました。それは、自転車と車の事故で自転車に乗っていた私は、けがを負いました。現場に駆けつけてくれた救急車は、整備された道路を走り、私をすばやく病院に運び、警察・病院の方々の適切な処置のおかげで、私は大きなけがが後に残ることなく、今、何不自由なく過ごせています。

私が助けられたことが、税金のおかげであることを知ったとき、みんなが納めた税金で私たちの生活は成り立っていると感じ、私の中で、感謝の気持ちが大きくなっていきました。

もし、税金がなかったら私たちのくらしにどんな影響が出るのでしょうか。急病や交通事故のときに救急車が来てくれない。町の安全が警察によって守られなくなる。道路が整備されていないと車も走れません。

このように私達が毎日快適に暮らしていけるのは、一生懸命に仕事をして税金を納めてくださっている方々のおかげであることが分かりました。

私も一生懸命に勉強して、税金や社会のことを理解した上で、きちんと税を納めて人の役に立てるような大人になりたいと、改めて感じました。これまで税金に支えられて生きてきたからこそ、今度は自分が稼いだお金で税金を納め、多くの人の役に立てるなら、どんなに嬉しいだろうと思いました。

このような税金の制度が整っている日本という国にうまれて、私は、ほんとうに幸せだなと思います。税金を納めることは、社会の一員として、大人として認められる証ではないでしょうか。

私の将来の夢は、教師になることです。私に税金の大切さを教えてくれた先生のように、私も生徒に税金の大切さを教えてあげたいと思います。

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