今年の四月、消費税が5%から8%に上がった。私は嫌な気持ちになった。なぜなら、国民が一生懸命働いて稼いだお金を日本は無駄に使っているからだ。例えば、国会を開く上で必要なお金や議員の給料は国民が負担しているのに、国会中継で目にするのは寝入っている多くの議員の姿。「そんな人たちのための税金なんて・・・必要ない。」私はそう思った。
でも、税の作文を書くにあたっていろいろと税について考えてみると、私が税に対して今まで思っていたことは間違いだったんだと気づいた。
国民は産まれてから最期まで、ずっと税に支えられている。私も産まれてから今にいたるまでの十四年間、ずっと税に支えられているんだと初めて感じた。私の生活を豊かに、安全にしてくれていた。道路の整備、学校で使う机やいす、教科書の供給、学校や病院の建設、水道水の整備、公園の設置・・・。数え切れないほど、税金は私達国民の生活に役立っている。そして、税金に頼っている。だから、国民が税を納めるということは、国民の三大義務に含まれているくらい当たり前で欠かせないことだと思う。そんな当たり前のことを「嫌だ」と思った自分がくだらなくなった。また、消費税が10%に上がっても、もう嫌な気持ちにはならないだろうと私自身思っている。
しかし、税は国民の生活を豊かに安全にするといっても、税の使われ方にも関係があって、無駄になってしまう税の使い方もあると思う。私が嫌な気持ちになった理由の国会議員の給料もあんなに必要なくて、国会で寝ている分の給料は無駄だと思う。他にも無駄な税の使われ方はたくさんある。そういう細かい無駄を排除していけば、正直増税しなくても国民は十分豊かに安全に暮らすことができたんじゃないかと思う。
逆に、もっと税金を使った方が良いものもある。私が一番必要だと思うのは、老人ホームなどのお年寄りの為の施設だ。近年、お年寄りの割合が増えてきている。それと共に老人ホームなどの入居希望者も増え、その施設に入居できないお年寄りが増えている。
私の祖父は、老いて体の調子が悪かった。そんな祖父を支えるのは、祖母だった。当然体の大きい祖父を、体の小さい祖母が支えるのは、祖母には大きな負担だっただろう。でも、祖父を老人ホームのような施設に入居させると、祖母は肩の荷が降りたように以前より少し笑顔を見せることが多くなったような気がする。
このように、お年寄りの為の施設によって助けられる人はたくさんいるだろう。
私が最も大切だと思うことは、税の使われ方を国民がしっかりと考えるということだ。そして、日本の未来を担う一員である私も、真剣に税の使われ方を考えていこうと思う。

