私は、私の生活と関わりのある税は「消費税」で、その他の税は大人の世界のものだと思っていました。しかし、税と私達の生活との関わりを学習して、意外とそうでもない事を知りました。例えば、私の住む町に多い温泉に入るには「入湯税」がかかります。車は、私の父や母が持っているだけでも「自動車税」がかかるそうです。「税」というものは、お金を払って物を買ったりサービスを受けたりした時にだけかかるものだと思っていたので、これにはびっくりしました。
では、世界にはどんな税があるのでしょうか。調べてみると、様々な国で面白い税がたくさんあることが分かりました。
ハンガリーで施行されている「ポテチ税」は、ポテトチップスを含むスナック菓子や清涼飲料水などが課税対象です。またイギリスの「渋滞税」は、ロンドン中心部の渋滞が多いエリアに自家用車で乗り入れる際に、一日八ポンド課税されるというものです。これらの税は冗談のようですが、国ごとにきちんと目的があるそうです。例えば、「ポテチ税」は、男性の四人に一人が肥満といわれているハンガリーの肥満対策。なかなかユニークなのに、すごく国民思いな税だと思います。その他にも「海賊税」や「学位税」など、その国らしさがあふれ出ている税が多かったです。
ちなみに、私が一番面白いと思った税は「ひげ税」です。でも残念ながら、今はもう廃止されてしまっています。この税は、ロシアで国民のイメージを一新するために、ロシアの風習の象徴ともいえる「ひげ」をなくそうと制定されたものです。これに基づくと、アラブの男性はみな課税対象です。
こんな事を調べていると、今、日本に最も必要な税を新たに作るとしたら何だろう、と考え始めました。結果、私が一番作って欲しいと思ったのは「子供税」です。一瞬、子供に課税するのかと思いますが、その逆で、「子供を持つ家庭の為に課税する」というものです。少子化が進む今の日本で、子供を持つ家庭を支えるという事は、何よりも重要な事だと思います。私が考えるこの税の課税対象は、二二歳以上六〇歳未満で二〇歳未満の子供を持たない男女です。私がこの税を提案した理由は、次世代を担う子供達を育てる人々を支援する事で、みんなで次世代を作り上げていくことが大切だと思うからです。
日本は今、消費税の増税問題で、賛成・反対に意見が分かれています。私は、私達の生活を豊かにするために増税するのなら、ハンガリーの「ポテチ税」のように、税を課すという行為が国民の為になり、その課せられた税によって国民が恩恵を受けられるような税を課税して欲しいと思います。そうすればこの国は、税率が高くとも、十分にその恩恵を受けられる素晴らしい国になると思います。

