岡田 洸
日本は、地震や台風、豪雨などの自然災害が多い「災害大国」と呼ばれています。
毎年1,000回以上の地震が観測され、世界のマグニチュード6以上の地震のうち約2割が日本周辺で発生しています。
また、台風による大雨、高潮、洪水などの被害だけでなく、近年の気候変動による局地的な豪雨が増加し、毎年全国で土砂くずれや浸水被害が発生しています。
有珠山、桜島、阿蘇山などの活火山も多く存在し、噴火による火山灰や火砕流などの被害も発生したりと私たちの暮らしは、常に自然の脅威と隣り合わせです。
私はこれまで大きな災害を直接経験したことはありません。
しかし、テレビやニュースで地震や台風、火山の噴火によって家や町が一瞬で壊れてしまう映像を目にすると、胸がしめつけられるような思いになります。
泣きながら避難所にいる人や、懸命に救助活動をする自衛隊の姿が強く心に残っています。
そのたびに感じるのは、災害大国と呼ばれる日本では、誰もがいつ被災者になるかわからないということです。
そして、被害から立ち上がるために欠かせないのが税金だということも知りました。
災害で壊れた道路や学校を直す費用、避難所の整備や必要な物資、防災のための堤防やダムの建設など、多くの復旧・防災対策が税金によって支えられています。
また、災害が発生したときに自衛隊を派遣するときにも税金が欠かせません。
被災地での救助活動や物資の輸送、炊き出しや医療支援は、多くの人の命と生活を守っています。
テレビで自衛隊による入浴支援を目にしたことがあります。
災害によりインフラ停止や水不足でお風呂に入れないことは多いと思います。
そんな被災者が自衛隊が設置した入浴施設を利用し、「生き返ったようだ。」と言っていた姿がとても印象に残っています。
常に不安と緊張感の中にいる人たちにとって、お風呂は体を清潔にするだけでなく、安心感や笑顔を取りもどすために必要なものだと感じました。
救助活動や食事などの物資の支給が優先されがちですが、このような心のケアこそが大切な支援であり、このような活動を行えるのも税金のおかげなんだと思いました。
今後も自然災害は増える一方だと思います。
日本が災害大国であるからこそ、税金は私たちの命と未来を守るための力になります。
私はこれからも税金がこうして社会を支えてくれていることを忘れずに、自分だけでなく日本中の人が安心して暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。
そして、将来の夢である自衛隊員として、災害時には最前線で多くの人々の命を守る活動をしていきたいです。





