和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
人をつなぐ懸け橋
広川町立耐久中学校 1年
成相 和華

中学生にとって、税とは何なのか。 私が一番に思い付くのは消費税だ。 中学生の私達に一番身近な税金といえば、やはり消費税だろう。 人生で初めて払った税金だ。

中学生になり自分で物を買うことが増えて納税する機会が増えた。 だが、その税がいつ、どのように使われているのかくわしく知らない。 そこで、税の使われ方や税のゆくえについて調べてみることにした。

税金は、社会保障に多く使われているのが分かった。 国民は、自分が払わないといけない税を国に納める必要があるのだ。 現在は病院にいったら、かかった金額の一部に税金が使われているため負担が少し和らぐ。 年をとって、介護サービスを利用した時にも税金が使われている。 国民全員が税で助け、税に助けられているのだ。

税は今と将来の二つの時の暮らしを支えているのだ。 その根元には一生懸命働いて沢山の税を納めている大人達がいるのだ。 その当たり前のことに私達は感謝をわすれてはならない。 当たり前が、私達の決して簡単ではない豊かな暮らしを実現してくれているのだ。 さらに、年金にも、税金が使われている。

老後や障害に生じる経済的不安を避けるための保障制度だ。 これは私達が将来、安定した生活を送れるように設計されている。 将来を安心して迎えることができるのも、税金のおかげなのだ。 税金は、沢山の場面で人が安心した暮らしを実現するためにあるのだ。 調べてみると税金が国民にどれだけ大切なものなのか分かった。 税金は今と将来の二つの時を豊かに生活するために国民が納めているお金なのだ。 人を助け、人に助けられるそんな助け合いの懸け橋になるのだ。 そんな税金が私の中で「払わないといけないもの」ではなく「払いたい」というものに少しずつ変化していった。

だが、税金を払いたくない人も当然いるだろう。 そんな人達が少しでも「払いたい」と思えるような世の中になってほしいと私は思う。 そのためには、これからの未来を背負う私達が税金についての理解を深めておく必要がある。 税金の使われ方や役立つことを理解することで払いたいと思う人が増えることを信じている。 大人になると、払う税金が増える。

でもその時には税金についてしっかり理解し「払いたい」と思って納税していきたい。 将来の日本が豊かな暮らしを実現していけるように。 そして私はそのために働く立派な一員に必ずなる。 誰もが誰しもを助け合うために、日本でそんな懸け橋をつくり、人と人をつないでいきたい。

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