和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
私たちの税金
海南市立亀川中学校 3年
畠中 瑠伽

皆さんは税と聞いて、どんな印象を持つでしょうか。 私は良い印象を持っていませんでした。 なぜ、私が税に対して良い印象を持っていないかというと、「税金が高い、大変だ」と言っている大人が多いからです。

そこで、実際に調べてみると、予想以上に自分が何も分かっていませんでした。 私は、税金の使われ方だけ考えていましたが、社会問題を解決するために制定される税があることを知りました。

例えば、ブルガリアでは、昔、少子化問題を解決する為に「独身税」という税が導入されていた過去がありました。 ですが、あまり効果がなく、出生率が導入前より下がる結果となってしまった為、廃止になったそうです。

また、日本では、日本復帰前の沖縄で「教育税」という税がありました。 教育区の自主財源と位置づけられ、市町村が、賦課徴収にあたりました。 しかし、市町村は徴収の義務のみを負わされて「教育税の問題に関与できない」「税負担にばらつきがある」などの制度上の問題点があった為、1965年に、廃止になったそうです。 私がもし税を制定できるのであれば、「長時間労働税」を「飼育放棄税」を導入します。 「長時間労働税」とは、法律で定められている労働時間以上の労働をした場合に支払う税金です。 過労死による、仕事への意欲の低下や健康面での問題が危惧されるからです。 「飼育放棄税」は、飼っている動物を保健所に預ける際、高額な税を支払う税金です。 生き物を飼うことに責任を持たないといけない、もし手放さなければならないとなった時は、その責任を全うしなければいけないと思うからです。

また、動物が飼い主の元を離れ、保健所に送られるというのも動物も可哀想だし、引き取り手が居なかった場合、殺処分になったらとても残酷だと思ったからです。 国税には、所得税、相続税、贈与税、消費税、自動車重量税などがあり、地方税には、住民税、固定資産税、地方消費税、自動車税などがあります。

また、日本にはおよそ50種類の税金があります。 もし、この税がなかったら、教科書や授業料を自分で負担するため家計の負担が増える、ゴミ収集車が来ない為ゴミが街にあふれ不衛生になる、道路や橋が壊れても修理できない、火事や急病になっても消防車や救急車が来ないということになってしまい、私達のあたり前の生活が難しくなってしまいます。

税金は、市民生活を豊かにする為の大切な取り組みだということが分かりました。 私も世の中の為に少しでも役に立てるよう、しっかり働いて、立派な大人になろうと思いました。そして、その税の使い方も任せきりにせず、きちんと正しく使われているか常に注目して、皆さんのお金がよりよく使われているような世の中にしていきたいです。

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