和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
みんなの願いを込めて
有田市立有和中学校 3年
川畑 心愛

最近、災害に関するニュースが報道されている。

そのたびに、不安が募り今までよりも災害という言葉に敏感になっていると思う。 少しでも、その不安を取り除きたくてインターネットで調べることがある。 でも、突きつけられるのは受け止めざるを得ない現実だ。

そんな時、調べている中で2011年3月11日に起きた東日本大震災で被災された地域は復興特別所得税を使って少しずつ復興してきていることを知った。 復興特別所得税とは、道路・高台・住宅などを復興したり被災者支援をすることに役立てられている税金だ。

所得税を納める義務があり働いている人を対象に復興財源確保法に基づき2013年から2037年までの期間にわたって通常の所得税に2.1%上乗せして徴収されている。 私は、東日本大震災で被災された地域に足を運んだことも、直接話しを聞いたこともない。 ニュースや記事で目にするぐらいだ。 そんな中で復興道路・復興支援道路が86%で、14年たった今も、まだ14%普及が追い付いていないという記事を見たことがある。 私は、まだ困っている人が具体的にどれくらいいるのか分からない。 それは、ニュースなどでは復興が進んでいる地域しか取り上げられないからだ。 どうしてみんな同じ思いをして、それに上も下もないのに復興が進んでいない地域があるのか私には分からない。

そして復興できていない地域もある中で、自然は止まってはくれない。 2024年1月1日に能登半島で大きな地震があり、最近ではトカラ列島で大きな地震が絶え間なく起こっている。

地震の通知が来るたびにすごく不安になる。 私は、大きな地震を経験したことがない。 だから、地震の本当の怖さを知らないのかもしれない。 南海トラフが起こりやすいと言われている中で、こらから大きな地震を経験する日が来るかもしれない。

今のこの幸せな日本を守るために私にできること。 それは復興特別所得税について勉強して伝える。 復興特別所得税は消費税などに比べてあまり知られていない。 だからまずは知ることが大切だと思う。

それが、東北の方や地震を受けて怖い思いをした人たちに寄り添うことに繋がると思う。 人は支え、支えられている。 支え合って生きていることを忘れず、この豊かな暮らしがあるのも税金のおかげだということも心に留めて生きていく。 自分の地域は大丈夫だからといった他人事ではなく、みんなに支援が行き届くように。 税金が今の私たちを支えてくれているように、私も自分のためにも誰かのためにもしっかり税を納める大人になりたい。

そして、この日本が一人一人をしっかりと支えられる国になってほしい。 今日より明るい明日を創るために。 今、あなたにできることは何ですか。 考えてみるだけでも日本を変える一歩になると思うから。

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