前坂 実希
私たち中学生にとって、一番身近な税金といえば消費税だと思います。
私はお弁当やお菓子を買うために、コンビニをよく利用しています。
そのたびに自分の財布から8%や10%分のお金が奪われていくような気がし、税金を嫌なものというマイナスのイメージで捉えていました。
私は、小さい頃から自分の住む街のイベントに家族で参加してきました。
最近はイベントの企画・運営側に回って、地域の子どもたちに地元を好きになってもらえるようなイベントを行う事業に参加しています。
イベントを行うには予算として、それなりの額のお金が必要になります。
イベントを企画する立場になって初めて、イベント一つにもこれほどのお金がかかっているのだと実感しました。
このお金は、市が主催するイベントの場合、基本的に私たち市民が納めた税金から賄われています。
こうしたイベントの開催には税金が不可欠であり、それがどのような目的に使われているのかを、イベントの企画・運営を通し知ることができました。
そして、税金のありがたみを感じるとともに、市民から集めた税金を使っているのだから、よりたくさんの人が楽しめるイベントにしようと税金の使い方に一層責任を感じるようになりました。
最近、参議院議員の選挙があり、消費税の減税や廃止を求める声が高まっています。
確かに、いろいろな物やサービスの価格が上がり続ける中で、税金は少ない方がありがたいのですが、本当にそのような政策を実行して私たちのためになるのでしょうか。
先日学校で行われた租税教室で、税金として集めたお金にはどのような使い道があるのかを学習しました。
税金の使い道には、高齢者や障がい者などの生活に困っている人々を助ける社会保障や、私たちの生活を支えるインフラを整備する公共事業などがあります。
そして、それらに必要なお金の4分の3が消費税など、私たちの暮らしの中で集められた税金で賄われていることを知り、納税の責任や重要性を再認識しました。
このように、税金は私たち中学生にも無関係な話ではなく、日々の暮らしや私たちの将来に密接に関係していることを知りました。
だからこそ、何も知らないうちから安易に減税や廃止に賛同するのではなく、税金がどんな目的にいくら使われているのか、本当に必要な事業に使われているのかなど、税金の使われ方や必要性を見直し、財政の未来を自分の未来として考えていくことが大切なのではないかと思います。





