和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
和歌山県知事賞
私たちの未来のために
広川町立津木中学校 3年
古川 夢菜

私は、「税」と聞いて疑問を抱いた。「なぜ自分のお金を減らしてまで払わなければいけないのか」そこで私たちの生活に税金がどう関わっているのか調べてみた。

もしも税金がなくなったら。消費税を払わなくて済むから、物を安く買うことができる。消費税以外にも、所得税や法人税など払わなくて済んだら、自由に使えるお金が増える。しかし、税金がなくなるとデメリットが多くなる。例えば、救急車を呼ぶのも有料化。私たちが学校に行くときの信号も無いし、道も凸凹しているだろう。整備されていないだけでも交通事故が多発するだろう。また、事故にあっても、台風や地震が起きても助けを求めるのにも、全て有料になってしまうかもしれない。また、高齢者施設も多くの税金によって運営されている。当たり前に利用しているサービスが無くなってしまう。

私は、デイサービスのボランティア活動に参加した。そこにはたくさんのおじいちゃんやおばあちゃんがいた。初めはとても不安だったが皆、笑顔で接してくれた。一緒に折り紙をしたり、クイズをしたり、レクリエーションをして沢山の思い出もできた。そんな無くてはならない高齢者施設も「社会保障」として税が多く使われている。医療、年金、介護等、社会保障は私たちが安心して生活していくために必要な公的サービスであり、私たちを支えている。

私は、この夏短期留学のためにカナダへ行ってきた。7日間現地の家庭でホームステイさせてもらったり、外国人の先生から英語を学んだりした。合計10日間のカナダ生活を楽しんだ。カナダで日本とは違う異文化の体験をしたり、現地でホームステイをしてカナダの人達とコミュニケーションをとったりしてとても貴重な体験ができた。このような体験に必要な費用の大部分を広川町が負担してくれた。このような経験をさせてくれた広川町に感謝したい。

今まで私は税金に対して、否定的な考え方しか持つことが出来なかった。しかし、自分の経験を通して、税金の必要性について学ぶことができた。私は、救急車や道路、学校で使う教科書も全て国民からの贈り物だと思っている。私たちが納めた税金は私たちのすぐ近くで必ず役に立っている。私たち一人一人が社会を支えて参加する責任を持つこと。私たちの社会は私たちが創造しなければならない責任を持つこと。この2つを日々感じながら税金を納めていきたい。納税することに誇りを持って、私たちの未来を創り出したいと思う。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る