火縄 美佳
私たちの暮らしは税金によって支えられています。税金があることで健康に暮らせる、安全に暮らせる、幸せに暮らせる。
3年間、租税教室で講師の方に税金について、たくさん教わりました。たくさん考えされられました。「税金はなんのためにあるのか。」「税金があることでどのような事ができるのか。」学年が上がるにつれ、税金に対するイメージが変わっていきました。
初めの頃、私は税金について本当に興味もなく、有難みも感じていませんでした。自分の事や暮らしを支えてくれている事を改めて理解し、気付いたのはつい、最近のことです。気付くきっかけをあたえてくれたのが、私と弟の身に起きた出来事でした。
先日、私の弟は、自身の不注意による自転車事故を起こし、肘を2箇所骨折してしまいました。家族全員で心配し、父と母は夜遅くまで弟に付き添っていました。後日、骨折以外の怪我はすり傷だけだと担当医の方に言われ、安心した直後、私の身にも災難な事が起きてしまいました。
私は体育の授業でボールが勢いよく指に当たり、重傷に近い突き指をしてしまいました。2人そろって同じ時期に負傷してしまったので、医療費が重なり、家庭に負担がかかってしまうと不安になった時、支えてくれたのは、私が住んでいる町の福祉医療制度でした。この制度は18歳まで子供は医療費が無償化され、町の税金等で負担してくれるというものです。この制度、税金があるから、私や弟妹が怪我や病気になってしまっても家庭に負担をかけずに、しっかり治療してもらうことができました。
このことで、母は「有難いね。不安に思うことが減って、すごく助かる。」とよくつぶやいています。私は母のこの言葉から、税金があるから今、自分は健康に安全に、幸せに暮らせているんだなと感じて、教えてもらったことをより深く理解することができています。何かの出来事で、町が行っていることで、こんなにも税金について考えられることに驚きました。
これからも、税金の有難みを知り、自分が協力できることを続けていこうと思います。税金があることで、得られる幸せを見つけてみたいと思いました。