和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税金は人を救う
海南市立下津第一中学校 2年
橋本 生輝

自分はテレビでニュースを見ているとき、よく税金の問題についてよく目にします。そのニュースは、「増税メガネ」「減税アピウザい」などといった税金を増やすことへの批判が多かったです。増税について多くの人が良いイメージを持っていないようで、その考えが自分にも染み付いていました。そのため、自分も税金をなぜ増やすのかが理解できずに今まで生きてきました。

ですが、そんなことを思っているとき、自分の考えを改めるきっかけとなる出来事が起きました。2024年1月1日に起きた能登半島地震です。その地震はマグニチュードが7.6で280人の犠牲者を出したとても大きな災害でした。また、75,187棟の住宅が壊れました。自分がこの地震で税金への考えが変わった理由は2つあります。まず1つ目は、被災者の仮設住宅を建設するために私たちの税金が使われているということです。今まで自分は税金について学校の租税教室以外で自主的に知ろうとしませんでした。なので、税金はすべて国へ納められてほとんど外国との様々な貿易に使われていたり、議員の給料に使われていると思っていました。ですが、前述のとおり仮設住宅の建設に使われていることが分かって、「自分も人の役に立っている」のだと思いました。そのため、自分が払った税金は国が全て使っておらず、困っている人の役に立っていて少しうれしくなったため税金への考え方が変わりました。

次に2つ目は、NPO法人のボランティア活動の支援金に使われているということです。理由は、被災者を助けるボランティアへの感謝の気持ちを込めることもできるしボランティアたちが「国民が自分の行動に感謝してくれている、 もっと頑張ろう。」となって被災者もボランティアも私たちも嬉しい気持ちになり、ウィン・ウィンの関係になって、国が一体となっている気がするからです。

このような理由から自分は税金に対する考え方が変わりました。また、自分が知らない税金もたくさんあるし、多くの人が「理不尽だ」「なぜあるの」となる税金も、もっとたくさんあると思います。ですが、能登半島地震のための税金だったり、私たちが知らないところで人の役に立っている税金があります。なので、一方的に増税について批判せず、一度なぜその税金があるのかを考えてみてはどうでしょうか。

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