和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
会費の集め方と使い方
紀の川市立粉河中学校 3年
嶋 七海

税金が必要なものだというのは誰でも分かっているのに、それでもまだ高いとか納めたくないとか思ってしまうのはなぜだろう。

集め方や使い方について、もっときちんと全ての人が知る必要があると思う。

税金とは違うけど、地区の子供会の会費のことを知ったとき、税金とちょっと似てるかもと思ったことがあった。

私の住む地区では小学生のときだけ入れる子供会があり、夏はプールに花火、冬はボウリングに行けた。普段なかなか遊べない違う学年の友達とも遊びに行けて、特別な時間で楽しみだった。夏休みや冬休みの前にはその回覧が回ってくるのを楽しみにしていた。

ある年、我が家がその子供会の当番の年があり、私も母と一緒に、日程や配るお菓子を考えた。

その中でとても記憶に残っていることがある。母は普段ほとんどの買い物を家から一番近いスーパーで済ませる。ガソリンや選ぶ時間や持ち帰る時間を考えると、そのほうが楽だし安全で安いからだと。しかしその時だけはお菓子の値段を調べるために何軒も一緒にお店を回った。そして参加する子供達がみんな喜ぶお菓子を色々考えて、1円単位で細かく計算し、1番安いお店で買った。そして前年の当番から引き継がれたノートにレシートを貼っていた。限られたお金の中でたくさん買えるよう考えたんだなと当時の私は思った。

何年か過ぎてから更に知ったことは、子供会のお金は、地区の全体の会費からもらっていたということだ。

子供がいる家だけから集めたわけではなく、子供がいない家からも、子供がたくさんいる家からも同じ額の会費を集めて、そこからもらったのだと。

それを知ってから、授業で習った税金と似ているなと思ったのだ。

子供がいない家からも平等に集めるほうが良いのか、小学生の子供がいる家だけから集めるほうが公平で良いのか、どちらが良いかは私には決められない。そもそもどちらが良いというのもなく、全員が納得したルールなのであればそれで良いのだ。そして使い方も、無駄なくみんなが納得の内容であれば良い。

税金でいうと、消費税は一律で平等だと思うし、所得税などは納められる人には高くなっていて公平だと思う。どちらが良いとは簡単に言えない。お金をたくさん持っている人もいれば、同じお金を持っていても家に病気の人がいたり災害にあったりしてあまり納められない人もいるだろう。

どういう方法が一番良いのかは分からない。

だけど、どう集めたか、どう使っているか、それを全員が知ることはとても大切だと思う。

税金は、難しいしよく知らないからなんとなく嫌なイメージがある。集め方や使い方をもっとシンプルに誰にでも分かりやすくして、誰もが納得できたら良いなと思う。

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