和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
和歌山県知事賞
豊かな生活を支える税
有田川町立吉備中学校 1年
梅谷 彩花

「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」これは、私たちが毎日勉強するために使っている教科書の裏面に書かれている言葉です。この1文を見た事で、私の税金に対する考えが変わりました。それまでの私は、買い物をした時に支払う消費税を面倒だと感じたり、それがどんな風に使用されているかなど気にもかけていませんでした。中学校までは、義務教育だから学校に行って勉強するのが当たり前で、その事に感謝することすらありませんでした。でも、私たちの学校生活は、教科書だけではなく、毎日座っている机とイス、教材や図書の本も全て税金によって支えられていることを知りました。両親だけではなく、税金を納めてくれている大人の方々に支えられ、毎日学校に通う事が出来ているのです。

今、日本だけではなく世界全体がコロナによるパンデミックの状態です。そんな中で、全国民に給付された「特別定額給付金」も税金が使用されていました。今回の給付金の政府支出額は約12兆円と言われています。今現在進められている予防接種も、国の税金が使用され国民全員が無料で接種することが出来ています。生活面、医療面など全てにおいて、税金に支えられた上に成り立っているという事を、コロナ禍の生活の中でより強く感じました。コロナ禍の中で支出した税金は、今まで納めるべき国民の方々が貯めてくれていた大切な貯金であり、本来は別の用途で使われるべきお金だったかもしれません。そんな中でも、優先順位をつけて税金の使用を考えて下さった国会の方々はすごいと思います。今回のコロナ禍による国からの支出で予算は赤字だとニュースで見ました。その赤字は、今後自分達の世代が頑張って返していくべき課題なのだと思います。

今はまだ「消費税」という形でしか税を納める事が出来ていませんが、この気持ちを忘れずに感謝しながら過ごしたいと思います。また、今の私たちの生活を納税者の方々が支えてくれているように、将来は自分が誰かの生活を支え豊かな生活を送る手助けが出来るよう、税金を正しく納め、社会に貢献したいと思います。

日本の豊かな生活は、このように国民の一人一人が今まで受けてきた、恩恵に対する恩返しで成り立っているということ、自分もその一員であるということに感謝と責任を持ってこれから行動していきたいと思います。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る