和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
私たちの税との関係
和歌山県立田辺中学校 1年
佐々木 夢乃

私の祖父と父は建設業に携わっており、主に公共工事を請け負っている。

台風や大雨の時、道路が倒木や土砂でふさがってしまうことがある。そのときは早急に現場に駆け付け、二次災害がおきないか確認をした上で撤去作業に取り掛かる。雨が降ったり風が強く吹く中でも、少しでも早く開通させるために夜通し作業をすることもある。山の中で1本しかない道が被害にあった所で万が一急病人やけが人が発生すれば緊急車両が通れなかったり、学校や仕事に向かえなかったりする。母も私たちも大丈夫だろうかと心配しながら父の帰りを待っているが、地域の人たちにとって生活のための道を復旧している仕事は大切だと思う。

また、いつ起こるかわからない南海トラフ大地震に備え、避難ビルの建設もしている。父の仕事を見学に行くと、猛暑の中、コンクリートや鉄筋に囲われ作業を行っていて大変な仕事だなと思った。暑い中頑張って工事に取り組んでいる人たちは、地域住民の命を守るためのしっかりした建物を建てたいという気持ちなのだ。

これら公共工事は、すべて税金でまかなわれていることを知った。道路や橋を作ったり、海や川を直したり、建物を建てたりする仕事は私たちの今の社会を支えるだけでなく、未来の人々の生活や命を守る仕事でもある。

他にも私たちが受けている教育や高齢者の介護、県や町などの行政、警察や消防、ごみ処理をはじめとする公共サービスに税金が使われている。また、今社会はコロナウイルスとの戦いの日々であり、ワクチン接種や医療関係者への支援、緊急事態宣言への対応などにも多くの税金が使われている。日本国内のためだけでなく、世界の国々への経済援助などに活用されているのも税金だ。

中学生の私にとって、税金といえば消費税程度で身近なようであまりピンとこない言葉だったが、こんなにも身の回りのことが税金で成り立っているということを改めて感じた。また、私は、税金は今だけでなく未来の人々へ繋ぐ助け合いなのだと思った。

国や地域を支えるため、暮らしやすい環境をつくるために税金は必要不可欠である。私は将来、社会の役に立てる人になりたいと思っている。そして社会の一員としてしっかり税金を納めていきたい。

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