和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
生活をよりよくする税金
日高町立日高中学校 3年
嶋田 倫也

この夏、僕達3年生にとっては部活動最後の大会が行われました。僕は1年生入学後から陸上部で活動してきました。最後の大会では、円盤投げと400メートルリレーで県大会に出場しました。結果は、近畿大会出場とはいきませんでしたが、一緒に練習をしてきた仲間とともに競技でき、いい思い出になりました。これまで、大きな大会では春季大会・夏の総体・秋の新人大会がありました。郡大会は日高川町の競技場で、また、県大会は紀三井寺や田辺の競技場で行われました。大会当日には、朝早くからバスが学校へ迎えに来てくれ、僕たち選手はそれに乗り会場まで移動していました。楽に会場まで行くことができ、ありがたいことでした。今まで大会があるたびにバスに乗せてもらってきたのですが、これは、町でお金を出してくれていたからだと聞きました。町のバスは中学校の部活動以外でも利用されています。小学校の時には、遠足や社会見学などの行事のときに乗せてもらいました。自分達の身近な学校行事での移動手段としてかかせないものなのだと改めて感じています。

僕には今年志賀小学校の1年生になった弟がいます。今年、志賀小学校は比井小学校と合併しました。教室を増築する工事が行われ学校がより広く、きれいになりました。僕が通っていた頃は給食を運ぶトラックが生徒の遊んでいる近くを通って出入りしていたので、危ないと感じることがありました。しかし、今回の工事に伴って、配膳室も改築され、トラックの出入り口もかわりました。給食のトラックは生徒から離れたところに着くようになり、弟たちにとっては安全で大変よくなったと思います。学校を新たに直すだけでも何億円もかかり、これも税金でまかなわれています。弟が入学した頃はまだ工事が行われていましたが、1学期中に工事は終わり、弟は新しくきれいになった学校で勉強でき、気持ちよく過ごせていると思います。

本年度から、僕達の学年は2クラスだった学級が3クラスに増え、昨年より集中して授業を受けることができるようになりました。僕達の学校生活をよりよくするためにいろいろなところで多くの人が考えてくれ、動いてくれたおかげだと思います。そして、税金から予算を組んでくれたからこそ実現してもらえたのだと思います。

税金はいろいろなところで使われています。今まで当たり前のようにしてもらっていたことも、税金がなければ成り立ちません。普段の学校生活も「税金」という視点で考えてみると、普段の認識とは違った一面が感じられました。税金があるからこそ成り立っている社会を、今度は大人になる僕達が支えていかなければならないと思いました。

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