和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税金のある生活
海南市立巽中学校 2年
脇村 奏光

「税金について考えなさい。」と言われて私は、消費税しかピンとくるものがありません。消費税も税金も理解していないのが現状です。今回この作文を書くにあたって、もしも税金がなかったらという事を考えてみました。

消費税とは、商品の販売やサービスの提供などの取引に対して課税される税です。消費者が負担し事業者が納付します。日本で消費税が導入されたのは、1989年で当初は消費税率3%でした。その後、1997年に5%ととなり2014年に8%、そして2019年10月から10%となりました。何故こんなに消費税率が上がるのだろうと不思議に思いますが、消費税は年金・医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てるものとするものであり、簡単に考えれば少子高齢化に対応するためのお金を負担していると言う事になります。

しかし、消費税をみんなで負担はいいと思いますが、収入が少ないお年寄りや病気で働けなくて生活保護で生活している人は、消費税率が上がると困るのではないか、生活に必要な食品などは消費税が要らないと思います。

次に税金がない世界について考えてみました。税金の役割①として、道路や橋の整備があります。私たちの日常生活に欠かせない道路や橋などを整備して生活を便利にしています。もし税金がなかったら、道路や橋などは車や人などが行き来し風雨にさらされ傷んでいきますが、修理するお金がないので壊れたままで放置されたり通行料金の支払いを求められる事があるかもしれません。

税金の役割②として、安全な暮らしを守る警察があります。安心して暮らせるように犯罪の防止や交通安全の確保に当たっています。もしも税金がなかったら、犯罪などを取り締まる警察官がいなくなり犯罪に巻き込まれた際、相談や捜査・逮捕してもらうことが出きなくなるかもしれません。また、交通ルールの普及活動も行えず学習する機会がなくなるかも知れません。

税の役割③として、誰もが安心して学べる教育環境があります。学校の建設や教科書の無料配布など良い環境で教育が受けられるよう色々な事業を行っています。税金がなかったら安心して学べる環境を整えることができなくなります。

最後に税金の役割④として、生活・福祉の充実があります。医療・子育てなど安心して生活していくための公共サービスをおこなっています。税金がなかったら、高齢者施設の設置が充分に行えず病気や高齢で身体が動かせなくなったとき自分たちの備えだけで生活していかなくてはなりません。

この先、消費税はどこまで上がるかわかりませんが税を納めることで形を変えて私たちの元へと返ってきます。税金は身近な存在で生活に欠かせないものだと思いました。

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