和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
税への感謝
紀の川市立打田中学校 3年
髙野 安里

「いつまで続くの」そう思う瞬間がある。それは、テレビで新型コロナウイルスに感染した人数を発表している時や、医療現場の緊迫した状況が映っている時など、新型コロナウイルスによる被害を知る瞬間だ。たくさんの人が新型コロナウイルスにより、様々な形で被害を受けて困っている。その被害の中には命に関わる被害もある。私は、命という単語を中心におき、マインドマップを作成して、考えを広げてみた。考えていく中で、たくさんの単語がでてきた。その中で私が一番興味を持ったのは、「税金」という単語である。しかし、私は税についてあまり知らない。だから税について調べてみた。

税について調べて気づいたことが2つある。1つめは、税は国民全員が納めていることだ。ただし、納める額は人それぞれで、その人の収入にあった税金を納めている。この制度によって、誰かが損することなく税金が納められているのだ。だが、1つの税だけでは全ての人が納得のいくものではなかったそう。そこで、今の日本の税の制度は色々な税を組み合わせることにより、公平に税を集めている。2つめは、公共サービスは税金でまかなわれているということだ。公共サービスとは、人々が生活する上で必要なサービスを提供すること。例を上げると、指定のゴミ袋に入れ指定の日に出せば、ゴミ収集車が無料で持って行ってくれたり、お金を払わず見学できる美術館や博物館があることなどが当てはまる。とてもありがたいこのような公共サービスは、全て税金でまかなわれている。1年以上続いている新型コロナウイルスの医療制度も税金が支えていて、私達の健康を守ってくれている。さらにワクチンや治療薬という命を守る希望の光すら、税金が支えている。

こうして、税は私達の生活を守ってくれている。税についてあまり知らなかった私も、税の大切さに気づき、毎日を支えてくれていることを実感し、深く感謝している。また、同時に、今後税金を納めていく責任も強く感じている。今、日本は少子高齢化が著しく進んでいる。少子高齢化が進むことにより、私達が安心して生活していくための公共サービスの費用が増えていくことや、その費用を負担する働き手が減っていくことが大きな問題となっている。この生活が続くと、年金制度がなくなり、医療費を全額払わないといけなくなる。老後の安定した生活や健康で文化的な社会を実現するためには大きな費用を必要とする。その財源の中心は税金だ。私達の生活に大きく関わっている税。その重要さや有難さを強く感じ、正しく理解しようと思う気持ちが大切なのではないだろうか。私もこれから、税についての知識を深め、今まで納めてくれていた、たくさんの人に感謝をしながら、きちんと税を納めていこうと思う。

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