和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県租税教育推進連絡協議会賞
国民の暮らしを支える税金
和歌山県立日高高等学校附属中学校 1年
三原 菜結

およそ1年半前から現在まで、私たちは普段の生活とかけ離れた日々を送ってきた。毎日発表されるコロナ感染者数の多さに、私は驚きを隠すことができない。

そんな中、国はコロナを収束させるため、また経済が普及するようにと、さまざまな取り組みを行ってきた。Gotoeat や人工呼吸器の増設、マスクや10万円の配布などである。その全ては税である。私たちが納めている消費税や所得税などが、いろいろな場面で活躍しているのだ。

そこで、私は東日本大震災の時のことを思い出した。震災が起きた地域の復興のために、全国民から税金を集めることにしたのだ。私はまだ幼かったため、知らなかったが、すごくすばらしいことだと思った。元気な地域から弱った地域に応援することで、建物を建て直したりすることができ、復興できるのだと思う。私は今まで、払った税金は、高齢者や学校の授業など、自分の身の回りのために使われるものだと思っていた。しかし、それだけではなく、他の地域へも私たちの税金が使われていると知った。

では、コロナという時代に税で国民を助けることができるのか。東日本大震災と異なり、全国民が今、大変な状況となっている。国もたくさんの出費をしていて、今までに考えられない事態。国はどうやって乗り越えようとするのか疑問に思い、調べてみることにした。すると、「増税をするかもしれない」という記事があった。私はすることができるのか不安になった。東日本大震災の時は、一部だけが弱っていたが、現在は日本全体だ。このコロナ禍で増税すると更に弱ってしまうかもしれないと思った。私が思う最大の支援は減税だ。けれども減税ができる状態ではないことも頭に入れておかなければならない。本当にみんなが大変なんだと改めて危機を感じた。

しかし、私がこの暮らしを不便でやめたいと思ったことは一度もない。なぜなら、税金のおかげで今、学校に行くことができているし、配布された10万円で欲しい物を買ったりすることもできる。このような生活ができることに感謝しかない。時々、マスクを着けるのや、消毒ばかりするのが嫌になることだってある。けれど、それは皆同じであり、自分を守るために必要なことだ。税金は、私たちが払って国が私たちのために使用してくれている。だから税金は大切な存在だと言える。

私はまだ、働くことができない。しかし、その分、大人たちが働いて払ってくれた税金で学校に行き、しっかりと学ぼうと思う。そして、私が大人になった時、子供たちや高齢者にもよりよい暮らしをしてもらいたい。コロナ禍は大変な時期であるが、乗り越えていきたい。税金は、私たち国民の暮らしを支えるものであると思う。

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