和歌山県租税教育推進連絡協議会

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近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
私たちの暮らしを支える税
有田川町立石垣中学校 2年
長田 陽花

私には、家から車で30分程度離れたところで二人きりで暮らしている祖父母がいます。祖父は「パーキンソン病」という病気を患っていて、自分の力だけで自由に体を動かすことが難しいです。そんな祖父を私の母や叔父、祖母が介護しています。しかし、母と叔父は働いているので、休日しか介護することができません。だから、平日は祖母が介護しています。

祖母は、今はまだ畑仕事にも行っていて元気ですが、65歳を超える高齢者なので、介護はすごく大変だと思います。また、祖父母のように、高齢者が高齢者の介護をすることを「老老介護」というそうです。「老老介護」は介護する人の体力的負担や精神的負担が大きくなり、介護していた人が体を壊してしまうなどの様々な問題があるそうです。だから、祖母の負担を減らすために、祖父はデイサービスに通ったり、ショートステイに入ったりしています。

デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用するにはお金がかかってしまいます。ですが母は「介護保険制度があるからとても助かっている。」と言っていました。介護保険制度があるから、祖父は安心して介護を受けることができます。また、祖母の負担も減らすことができるし、祖父が安心して生活できるので祖母も安心だと思います。母や叔父も、介護のために仕事を辞めなくて済んでいます。私たち家族は税のおかげで安心して幸せに暮らすことができています。それは、とてもありがたいことだなと思いました。

これから、医療の進歩などにより寿命が延びたり、核家族が増えたりすることで、介護が必要な人が増えてくると思います。介護が必要な人や介護をする人が安心して生活していくためには医療、介護、福祉などの公的サービスが必要だと思います。税の役割はすごく重要だと思うし、必要不可欠なものなのだと思いました。

税金は介護だけでなく、様々な場所で私たちの役に立っています。例えば、私が当たり前のように学校に行って勉強ができているのも税金のおかげです。事故を起こしたときに警察が来てくれるのも、新型コロナウイルスのワクチンを打つことができるのも税金のおかげです。

税について考えることで、改めて税はなくてはならないものだと感じました。しかし、高齢化が進むにつれて、医療、年金、介護などに必要なお金が増えることが予想されます。だから、将来職についたときに、社会のためにきちんと納税できるようになりたいです。

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