和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
身近な税の使い道について
近畿大学附属新宮中学校 1年
市原 妃華

「税金」とは、納める事ばかりに意識が向きがちですが、私達国民から集められた大切な税金が「どのように使われているのか」を知る事が大事なのではないでしょうか。

国民の納めた税金が何に使われいるのかを考えてみました。「ゴミも積もれば国となる。」この言葉がすごく印象に残ったので、私達の暮らしの中ではなくてはならないゴミ問題と税金の関わりについて調べてみました。

日本では、1日、一人当たり約1キロのゴミを出しています。国民のゴミを処理するのに年間約2兆3,260億円もの税金が使われているのです。この大量なゴミを処理するのに国民一人当たり約18,300円使われている事になります。私は、あまりに高額な費用が必要な事に驚きました。しかもその費用を税金で支払っている事も知りませんでした。ゴミを捨てるという、あたり前の日常も税金のお陰で私達は快適に暮らせているのだと感じました。私達一人一人が少しでもゴミを減らす努力をする事によって、大切な税金が少しでも多くの人に役立つような使い方をしてほしいなと思います。

ゴミ問題の中でも特に「食品ロス」の量は年間600万トンにもなります。世界でも3番目に食品ロスの多い国だそうです。日本人の一人あたり約47キロのロスになります。身近な話題では、東京オリンピックで多くの食品が処分されたと聞きました。学校給食の残食についても同じだと思います。まだ食べられるのに捨ててしまうのは、とてももったいないと思います。この処分の為に多額の税金を使うのはとても残念に思いました。誰もが計画性を持つ事で、残さない事を生活の中で意識していけば食品ロスは大幅に減らしていけると私は思います。そうすれば困っている人に私たちが納めた税を使えると考えました。有効的に使うことによって多くの人々が助かります。

現在のような厳しいコロナ禍で、失業する人や、休業する人が多い世の中で、ちょっとした努力や計画性を持つだけで税金を節約していけたらいいと思います。

私達の時代は少子高齢化なので今後財政がさらに苦しくなる事が予想されています。「ゴミも積もれば国となる。」という意識しないと悪化する事も多いですが、「努力も積もれば金となる。」と信じて、小さい努力をコツコツと続けていく事で、国民の皆さんが納めてくれた大切な税金を無駄にしないようにしていきたいと私は思います。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る