和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
税金と助け合い
紀の川市立荒川中学校 3年
庵上 綾花

私が税金について興味を持つようになったのは、荒川中学校が建て替えになった時だ。私は、これらの建築費用はどのようにしているかよく知らなかったが、国の税金を使っていることを知った。新校舎のパンフレットを見て驚いたことは、億単位で作られているということだ。そのような大金はどのようにして集められているのか疑問に思った。

私が荒川中学校に入学した時はまだ新校舎ではなかったので、初めて雨の日の校舎を経験したときはとても驚いた。天井からポタポタ水がたれてきていて、廊下もベチョベチョになっていたのだ。これだと掃除するときが大変で、みんなも不便そうだった。先生は、「この雨漏りはどうにもならへんなぁ。でも教育委員会に伝えてるから大丈夫!」と言っていたが、本当に大丈夫なのだろうか。そう思った。何か月かたったある日、荒川中学校が新校舎になるという嬉しいニュースをきいた。嬉しかったので、学校から帰宅するとすぐ母に伝えた。

「ねえお母さん。荒川中学校が建て替えになるんやって」するとお母さんが、ニコニコした顔でこう言った。「私たちが払ってる税金が役立てられてて嬉しいな。みんなに感謝しやなあかんで」

私は、誰かがルールを守り、きちんと納めてくれたおかげで新校舎を建てることができたと思うとすごいことだなと思った。夏休みが終わり、新しく生まれ変わった荒川中学校の校舎で過ごしてみて、雨漏りが改善されてとても心地よい場所になって、とても嬉しかった。そして税金は私たちの暮らしを支えてくれている存在なんだと実感した。

税金は、国民全員がよりよい生活を送るための必要不可欠な存在であるということがいえる。私が税金に助けられたと思ったように他にも税金があったおかげで助かったという人はたくさんいると思う。例えば、病院に行けば市販の薬よりも安く済むことや、教科書が無償なこと、そして救急車やパトカーを無料で呼べることなど、税金は私たちの身近にあり、みんなに役立てられていることだと理解した。国民一人一人が納めた税金なので、日本の未来のために大切に使ってほしいなと強く思った。そして私が大人になって税金を納めるときは、税金は誰かをすくうためにあるという気持ちを忘れずに、税金を納めることに誇りを持っている自分でありたい。

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