和歌山県租税教育推進連絡協議会

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大阪国税局長賞
支えあって作る明るい社会
和歌山県立桐蔭中学校 1年
藤井 優花

今から約2年ほど前、新型コロナウイルスの感染予防のため、学校が休校になる時があった。初めは、自分の好きなことができると思い嬉しかったが、少しずつ不安へと気持ちが変わっていく時期でもあった。いろいろな心配や不安を引き起こしている新型コロナウイルスだが、このウイルスをきっかけに、私は税金について考えることとなった。

学校が休校になったころから、私たちの暮らしは一変した。多くの人たちがマスクを付け、こまめに消毒するようになった。そして政府からは、何度も洗って使うことができる布で作られたマスクが配られるようにもなった。それから、コロナ禍によって失業した人や収入が減った人のために、一人につき10万円も支給された。私は、マスクが不足している中で何度も使えるマスクが配られたり、一人につき10万円も支給してもらえるのは、本当にありがたいことだと思った。でも、そんな中で私の頭には、一つの疑問が浮かんでいた。それは、「誰がどうやって出しているのだろう」ということだ。今上げたもの以外にも、検査費や入院費、GOTOトラベルキャンペーンなど、様々な物にお金が使われていることを知るにつれて、私の疑問はふくらんでいった。そして、気になって母に聞いてみると、「全て私たち国民が払っている税金が使われているよ。」と教えてくれた。「こんなところでも税金が使われているの」そう思ったのを今でもはっきり覚えている。

税金は、新型コロナウイルスに関係するもの以外でも、多くの場面で使われている。 警察や消防費、ゴミ処理費用や医療費、教育費の他にも、公園や道路、図書館などにも使われている。どれも、私たちにとって身近なもので、なくてはならないものばかりだと思う。これらのものを見ると、このようなサービスを維持するには、税金が必要なのだと改めて感じた。

私たちが日々利用しているものの多くが、私たち国民が納めている税金で成り立っている。「税金がなかったらいいのに」そう思うことがあるかもしれないが、私はやっぱり税金は大切だと思う。毎日の暮らしは、たくさんの人たちが支え合うことで成り立っているのだと、コロナ禍を通じて知った。自分も誰かを支えていて、誰かに支えられている。そう思うと、税金に対する気持ちが変わった。

私は、まだ税金について考えたことがないという人がいたら、何かをきっかけに、少しでも考えてみてほしいと思う。そして、国民から集められた税金は、無駄にせず、大切に使ってほしいと感じた。これからの社会が、支え合うことによって、今よりも明るい社会になるように、私は私にできることをしていきたいと思った。

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