和歌山県租税教育推進連絡協議会

ホーム税に関する作文税に関する中学生の作文一覧 > 中学生の作文表彰作品
全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
日本の未来に繋ぐ税
和歌山県立日高高等学校附属中学校 3年
寺井 巴菜

現在、日本では東京オリンピックが開催されている。連日、日本選手の活躍がテレビや新聞で報道され、私達国民はメダルラッシュの速報で歓喜に満ちている。私はテレビを見ていて、オリンピックの関連施設や選手村、道路の整備など、とても綺麗だと感じた。その建設費用など、オリンピックの自国開催は多額の費用が掛かる。それは東京都と国の税金で賄われているのだと知った。オリンピック開催に必要な税金は、日本の未来への投資に繋がると思う。世界中から日本が注目されている為、来日した他国の選手やオリンピック関係者の方々、画面を通じて見ている方にも日本の良さや文化が伝わるといいなと思った。

また、オリンピックの開催で危惧されていたのは、新型コロナウイルスの感染者の増加である。その対策として大きく税金が使われているのはワクチン接種だ。ワクチン接種と言っても大規模接種会場の設置や医師、看護師などの医療従事者の方の確保も必要だ。ワクチン接種が進めば感染者は減る。実際、ワクチン接種を済ませた高齢者の感染者数が大幅に減少している。無料で接種できるのはとても有難い事だ。最近、接種対象年齢が引き下げられた事で、私も対象者に該当する。申込書が届いた際は副反応などの説明をよく読み、自分の意志でどうするか考えたいと思う。

夏休み中、私の家に「地域応援商品券」が届いた。これは国からの補助金で、市町村によって税金の使われ方が違うそうだ。新型コロナウイルス感染拡大で懸念されている日本経済の悪化。少しでも経済回復に向かうよう消費を促している。私達の住む町では1人あたり1万円の商品券が届けられた。この商品券は特徴があり私達の住む地域の取扱店舗でのみ使用できる。さらに町民が使用する事により地域活性化にも繋がると思う。私は「税金」で頂いた商品券だという事を忘れず感謝の気持ちを持って、使用したいと思う。

それから令和3年7月に静岡県熱海市で土石流災害があった。その映像はとても恐ろしくまだ私の記憶に残っている。今もなお行方不明者がいて復興にも時間がかかると予想される。1日も早く日常生活に戻れるよう願うばかりだ。災害は防ごうとして防ぎきれるものではない。今まで日本は数えきれないほどの自然災害に見舞われてきた。その度に「税金」が使われ、多くの方の命を助け、多くの地域が再建されてきた。自分達の備えも大切だが、万が一、災害に遭ったとしても救助隊の方が助けに来てくれるのだと思うと、とても心強く感じた。

誰もが安心して暮らせる社会の為に「税」は必要不可欠である。私は、これからも社会の情報に関心を持ち「知りたい」「学びたい」という意欲的な心を持ち続け、少しでも社会の役に立てるように努力していきたいと思う。日本の未来に繋ぐ「税」の為に。

税に関する中学生の作文一覧へ戻る