和歌山県租税教育推進連絡協議会

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全国納税貯蓄組合連合会会長賞
税について
和歌山市立河北中学校 3年
川﨑 美來

「あっ。」学校から帰って来ると、机の上に家族全員のコロナの接種券が届いていた。とうとう私たちにも、接種できる順番が回ってきたのだと思った。和歌山県は、知事の的確な指示と、かかりつけ医の積極的な協力によって、65歳以上の高齢者の接種率は、全国1位になった時があったと、連日テレビや新聞で報道されたのは、つい最近の事だ。

その事もあって、ワクチンの数が不足しがちな中、摂取日はいつになるかわからないが、接種券が届いた事には驚いた。

このワクチン接種においても、一人当たり1回につき最低2070円の税金が使われていて、国民は無料で2回接種できることや、もし不幸にもコロナウイルスに感染してしまっても、厚生労働省が、「指定感染症」に指定したことにより、入院した際の医療費は、基本的に公費すなわち税金でまかなわれる事が決定している。ただ、咳が出るから、微熱が続くからというような自主的な理由でのPCR検査は、自己負担になるという。

政府も、最初はコロナ禍がこのように長期に渡ると予想していなかったと思う。思えば、昨年の国民一人当たりに10万円という特別定額給付金が支払われたり、ひと月の売り上げが、前年同月比で50パーセント以上減少した事業者を対象として、中小法人には上限200万円個人事業者には、上限100万円の持続化給付金が支払われたりもした。

この件については、大学生や官僚までが抜け道をついて不正受給したりもした。困っている人が多い中、私利私欲の為に犯罪を犯すことは、日本人としてとてもはずかしい事だとも思った。

政府は今、経済を回復させる事と同時にいろいろな苦渋の選択を迫られている。今、現在におっては、ステージ4(感染爆発)に達している県もあり、今後が心配される中、日常的に病気やけがになることもあり、首都圏ではこのことにより今後、療養ベッドや医療従事者の確保もむずかしくなり、財源がひっ迫してくることは間違いないと思う。

ただ明るいニュースは、これまでの高齢者の感染者数が、減少している事だ。重症化しやすい高齢者数が、下げ止まった事はやはり、国をあげてのワクチンの接種に力を注いだことによると思う。そして、早く40代50代やもっと若い世代に接種が進み、集団免疫ができたらいいのにと思う。

まだまだ予断は許さない状況ではあるが、日本再生の為の政府の政治と税金の使い方の舵取りは、困難が続くと思うがこれからも期待していきたいと思う。

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