和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
社会を支える税金
九度山町立九度山中学校 3年
海堀 亜美

わたしたちの身の周りには、たくさんの税金が存在します。その中でも一番身近なものは、みなさんが買い物をする際に払っている消費税です。消費税は主に社会福祉を支えるため、現在は国と地方を合わせて10%に増税されています。その他にも主なものとして、国に納める所得税、市町村や都道府県に納める住民税などがあります。これらの税金はどのように使われているのか疑問だったけど、わたしたちにとって身近なところにも使われていることが分かりました。

例えば、わたしが風邪をひいたとき、病院に就学児医療受給者証という青いカードを見せるだけで、無料で診察を受け、薬をもらうことができます。このとき本来自己負担するべき金額が税金でまかなわれているそうです。今までこれが当たり前だと思っていたけれど、改めて税金のありがたさに気づくことができました。

また、税金によって助けられたのはわたしの祖父母も同じです。わたしの祖父は数年前病気を患い、病院に入院しました。その際、多額の医療費が必要となってしまいました。しかし、みんなが納めた保険料と税金のおかげで、祖父は一割負担のみで治療を受けることができました。さらに、祖母が祖父の見舞いに行く際に使用するシルバータクシーチケットにも税金が活用されていることが分かりました。シルバータクシーチケットとは九度山町から町の高齢者に配布される券で、タクシーを利用する際に料金の一部を負担してくれるというものです。わたしの祖母はこのシルバータクシーチケットにたくさん助けられたと言っていました。わたしは祖母のその言葉を聞いて、シルバータクシーチケットは、遠い場所への移動が困難な高齢者にとって必要不可欠なとても大切なものだと思いました。税金は医療費やシルバータクシーチケットなど、高齢者のためにもたくさん役立てられているんだなと感じました。

わたしは今まで税金はどちらかというと徴収されるものだと思っていたけれど、これらの体験を通して、税金は納税するものだということが分かりました。税金はわたしたちの気づかないところでも役立てられていて、みんなの生活を、そして社会を支えているのだということに気づきました。もし税金が無くなってしまったら、社会のしくみはくずれてしまい、わたしたちの生活もくずれてしまうと思います。税金はわたしたちにとって、かけがえのない存在です。

わたしが将来大人になったら、きちんと働いて、申告・納税したいです。それがみんなの幸せにつながっていくと思うからです。日本の未来のために。

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