和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
納税で国と命をつくる
近畿大学附属新宮中学校 1年
福田 美心

税金の役割。私はこれについてよく知りませんでした。むしろなぜ働いてもいない私達が税を納めなければいけないのだろうと疑問に思うことさえありました。しかし、今回税の学習を通じて税の見方がガラリと変わりました。

まず、税は必要不可欠なものなのです。しかし、税に対するイメージがあまり良くない人もいるでしょう。私も以前そうでした。なので、最初に税の使い道を見ていきましょう。医療費や警察、学校に税は使われています。また、災害復旧、まちづくり、福祉の充実のためなど国を美しくするためにも使われています。税がなければ私達は生きることが非常に難しくなります。税は命を守っていると言っても過言ではありません。つまり税を納めるということは命や安全を守る行動をしていると言っても良いでしょう。私はそんな風に社会に貢献できることをうれしく思います。

次に、私が税に対する意見を述べたいと思います。それは少子高齢化社会についてです。働き手と高齢者の比率というデータで2025年では1.8人に1人が高齢者、2050年では1.3人に1人が高齢者となっています。30年後には約2人に1人が高齢者という社会に変化するのです。今のままでは高齢者の介護がおろそかになり、きっと手に負えない状態にまで悪化するでしょう。ですから、国は消費税を10%に引き上げて、社会保障に当てていくそうです。そして、その税金を医療費などに使う予定だそうです。しかし、それでは、現在の高齢者の方を上手く介護できても次に第二次ベビーブームで誕生した方が高齢になった時、再び同じ状況に陥ってしまうと私は考えます。だから、私は根本的に子供を増やすために税金を使えば良いと思います。もちろん、現在の高齢者のための税金も必要です。この二つを平行して行うのは大変です。でも、この問題を解決しなければ、より良い国を創れません。具体的にどのようなことを実施していくのかというと残業なしやしっかり休みを取れる職場を作れば良いと思います。私は仕事が理由で子供を作らないという人が多くいると聞いたことがあります。ですから、それらに対応できる職場を作ることに成功したら、出生数は必ず上がることでしょう。また、子供を作らない人でも職場が良くなればストレスが減り、暮らしやすいと感じると思います。メリットは他にもあると思いますから、いつかこんな社会に変わることを願います。

最後に、税によって日本が美しく、安全に保たれていることが分かりました。目に見えるものではないけれど人々の優しさを身にしみて感じられました。私もいつか社会を動かす人間の1人として国を守り、創っていこうと思いました。私はこんな素晴らしい国の力になれることを誇りに思います。

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