和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
母子家庭に育った私の考え
海南市立下津第二中学校 3年
硯 玲奈

私には父親がいません。母は女手一人でこの14年間、私を育ててくれました。母の力は偉大だ。私はそう思っています。ですが母がある日言っていました。「あんたの文房具も税金で支援されてるんやで。税金の助けないと今みたいに暮せてないかもよ。」最近この言葉を聞いて、私は母だけでなく税金の力も借りて生活していることに気づきました。

私は少し母子家庭の税金による手当がどのようなものか興味がわき、インターネットでたくさんの記事を読んでみました。児童扶養手当や医療費助成、はっきりと理解することが難しい内容ばかりでしたが、母子家庭であることで、通常より更に税金の力を借りていることは理解できました。特に医療費助成。私はこの手当によく頼っています。幼い頃から皮膚に病気を持ちやすかったり、骨のくっつきが弱かったりし、色んな科の病院に行くことが多々ありました。そのたび、何かと薬品をもらったり、レントゲンをとったりしたことを母から話され、「税金なかったらこんな頻繁に病院なんか行けてないからよ。」と一言。以前から薬品費は手当されていることは知っていましたが、レントゲンにも費用がかかり、それに関しても手当されていることは、今回調べてみて初めて知りました。想像以上に私は税金の力を借りて生活していた。私はそのことに気づかされました。

ですが、頼り続けることはできません。近年片親の家庭は増加傾向にあり、全国の片親の家庭に同じくらいの税金手当をすると、多額のお金が必要となります。その為、私たち片親家庭と税金手当は互いに平等な関係になる必要があると思います。今手当を受けている分、将来はしっかりと働き税を納める。私は母に車を買ってと頼まれています。もし車を買えば、国に何十万円かは税を納めることができるでしょう。また、今の私たちにも消費税は納めることができます。最近、消費税が一部を除き10パーセントになったこと、私は以前嫌だと思っていました。ですが、今回税について調べてみて考え方が変わり、消費税引き上げは、私たちのような家庭を支える為だと思うようになりました。私たちのような片親家庭もしっかりと国に税を納めることで、色んな手当を受けるができている。そう思うと、消費税引き上げは私の為にあると考えられます。

一般的な家庭よりも、より多く税金に支えられている片親家庭。そのような家庭で育った私のような人々は、より税に関心を持ち、人一倍税を納め、国に恩を返すことが私たちに与えらえた義務だと思います。母が言っていました。「しっかり就職して国の役に立ち、未来の手助けをできるようになりなさい。」と。

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