和歌山県租税教育推進連絡協議会

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公益財団法人納税協会連合会会長賞
税金への想い
湯浅町立湯浅中学校 3年
村田 結香

私の住んでいる家の前には小さな砂浜がある。県道から少し入ったところにあるので知らない人も多い。しかし、ダイビングスポットや釣り場としては有名であるらしい。春先から秋にかけては、BBQをして海で大騒ぎをするお客さんたちがやってくる。家へ帰る道は車が無茶苦茶に停められて困る。パトカーが巡回してくれるが効果が少ない。

そんな多くの客のほどんどが、ゴミをあちこちに平気で捨てていく。それが腹立たしい。駐車場を管理するおじいさんや近所の人達は、「ゴミは、持って帰るなり、分別してゴミ袋に入れて所定の場所に捨てて下さい。」と声かけをするけど、少し目を離した隙に捨てていくのだ。ひどい人は、BBQセットやテントをそのまま捨てて帰るのだ。もっと悪質なのは砂に埋めることだ。そのようなゴミを砂浜から分別して持ち上げてくるのに汗だくになる。母は以前から、「余裕があればボランティアもできるけど、ずっとは続かんわ。」と、よく言っていた。母も近所の人達も5年10年、15年経つと段々と手に負えなくなり、役場の環境課の方々や委託業者の方が清掃に来てくれるようになった。お陰で近所の人達も助かっているけれど、結局、大切な税金から清掃費用が支払われているのかと思うと悲しくなる。遊びに来た人達のマナーが良ければ、不要なお金はかからない。

最近、岩場のあちこちにスプレーペンキで描かれた落書き(タギング)が見つかり、役場の人達、警察官、県の職員さんが来て騒ぎとなった。結局、自然公園ということで県の管轄であるため、県から雇われた職人さんが岩場の落書きを消してくれた。

私が腹立たしく思うのは、たくさんの人が時間を割いて、職人さんに仕事をしてもらわないとならない。全て落書きした人のために多くの税金が使われている。しょうもない事をした人のために税金が使われるのはおかしいと思う。しかし、犯人が捕まらないのであれば仕方ないことなのだろう。

コロナウイルスで仕事が激減し、生活に困っている人達や、熊本などの豪雨災害で困っている人々のために税金がたくさん使われるのであれば構わない。

税金を正しく納めることは、一番大切なことだと思うが、無駄なことに使わないように全ての人が普段から心がけることも必要だと私は考える。

本当に必要なところに税金が使われ、気持ちよく納税しようと思える社会になってほしい。

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