和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
税金の使い方
海南市立下津第一中学校 3年
楠戸 里乃歩

私は、ある一つのニュースを聞いてとても驚いた。それは、れいわ新選から障害者である木村英子さんと船後靖彦さんが当選したことだ。今までになかった初めての例だったので、もちろん対応しなければいけない課題も出てくる。その中の一つが、国会のバリアフリー化だ。

私は以前国会議事堂を訪れたことがあるのだが、階段が多いことに加え、衆議院議場の席と席との間隔は非常に狭く、車いすを必要とする人にとっては行くことがとても難しいのだろうと感じた。でも、木村さんと船後さんが会議に参加するためには、国会をバリアフリー化する必要があるのだ。それと同時に必要となるのが、税金。この税金の使い方を批判する人もいるそうだ。

「国会のバリアフリーに税金を使うな」。

叩かれる必要のない人が、ある人の勝手な考えで叩かれてしまう。その原因は、税がどのように使われているかをよく知らない人が多い事だと思う。

たとえ健常者だとしても、税金という支が無ければ、生活することはできないのだ。もし税金が無ければ、公共サービスを受けることができなくなったり、公共施設を利用できなくなったりしてしまう。この事は、全国民が理解すべきことなのだ。

税金に支えられて初めて成り立つ生活であるという事を理解している人であれば、国会のバリアフリー化に賛成するはずだ。なぜなら、税金は全国民の生活のために使われるべきだから。

また、私が普段生活している中で思うことは、もっと町がバリアフリー化するべきであるということ。もちろん、できる範囲は限られているし、時間もお金もかかることだけど、町中で障害者の方の姿を見ると、もっと暮らしやすい社会に変えることは可能だし、少しずつでも実行していくことが大切だと思う。

だから私は、国会のバリアフリー化をきっかけに、もっと税金が障害者の方々の為に使われるようになってほしいと思う。たとえ健常者の方が暮らしやすいと感じていても、障害者の方からすると生活することが困難な社会では、決して全ての国民が平等と言えないのだ。

そのためにも私たち健常者が税金や障害者の方々の生活について理解していくことが必要なのだ。もちろん、決められた税はきちんと納めることで、よりよい社会に少しずつ近づくことができる。

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