和歌山県租税教育推進連絡協議会

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和歌山県知事賞
日本の税金
紀の川市立粉河中学校 3年
中井 伽音

私の家は、曽祖父の代から個人事業を行っています。今まで税金について深く考えたことはありませんでした。どのような税金があるのか聞いてみると、「申告所得及復興特別所得税」があると母が教えてくれました。消費税や、住人税など聞いたことがあったけど申告所得復興特別所得税なんて聞いたことがありませんでした。東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別処置法が成立し創設されたそうです。私達が納めた税金はどのように使われているのか調べてみると、被災者の支援、住宅再建・復興町づくり、産業・成業の再生、原子力災害からの復興・再生などでした。東日本大震災の出来事はテレビなどで何度も見ていたので、今でもよく覚えています。私たちの町は何の被害もなくいつもと同じように生活ができているけど、震災にあった人は全てうばわれてしまいました。警察や消防の捜索にあたっていた方や、被災された方に私たちの税金が使われていることがわかりました。

税金を納めている国は日本だけではありません。消費税は日本では八パーセントだけど、デンマークは二十五パーセントも払っています。消費税がすごく高くて驚きました。なぜこんなに高い消費税を払っても国民の人たちから不満が出ないのだろうか?と思いました。それは、消費税をたくさん払っている分、医療・介護サービスが無料で、高齢者が安心して老後を生活できるようになっているからです。その他に、子供はとても大切にされていて、大学までの学費は全て国が負担してくれます。デンマークの国民にとって暮らしやすい環境になっています。だから、高い税金を払っていても国民は納得しているのだと思いました。日本は今少子高齢化といわれています。高齢者が増えると、税金が使われている医療や、年金、介護などに必要なお金が増えていく事になります。しかし、高齢者の生活を支える若い人の数が減っていくと今のままの税の仕組みでは、私たちの生活を支えることが難しくなっていきます。少子化・高齢社会では、お互いが支え合い、税金の集め方や使い道をしっかり考えていく事が大切だと思いました。そして、日本も消費税が十月から十パーセントに上がります。これについては色々な意見があると思うけど税金の使い道が重要だと思います。私たちが安心して暮らせるように、税金を納めることは大切なことだと思いました。私もしっかりと税金を納められる大人になりたいです。

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