横山 倫
私達は今、当たり前のように学校へ通っています。元気に暮らしています。でも、もし事故をしたら警察や消防を呼びます。これは私達が払う税金から賄われています。中学生までの義務教育のうちは、授業料も税金で賄われています。もし税金がなければ、私達はこれらの費用を全て自己負担で払わなければならないことになります。私達は税金に助けられて生活しています。
今年の10月から消費税が10％に引き上げられます。皆さんはこれについてどう思いますか。高いと思う人もいると思いますが、今の日本の消費税8％というのは、世界で7番目に低いです。一方で、デンマークは25％などヨーロッパの国の多くは消費税の高い国ランキングの上位を占めています。私は、日本の3倍以上も消費税を支払うヨーロッパの国民は不満に思っていないのかと思い、毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」を調べてみました。すると、上位はほとんどヨーロッパの国でした。過去のデータも調べ、私は「デンマーク」という国に注目しました。二〇一三～一九年までトップ3を占め、一位も3回ありました。消費税が高いのになぜなのかと疑問に思い、デンマークの税金の使い道について調べました。そこで、様々な形で税金が還元されていることを知りました。
例えば、幼稚園から大学まですべて学費が無料です。また、年齢関係なく医療費も無料です。さらに、育児支援や障害者支援の制度が充実しています。他にもありますが、こういった社会保障制度から、子どもやお年寄り、病気や障害をもつ人にとても優しい国だということが分かります。
ヨーロッパの国の多くは消費税が高いですがその多くは、軽減税率制が導入されています。ちなみに日本でも消費税10％へ増税とともに導入が予定されています。日本では飲食料品（対象外もある）や新聞が対象となります。
私は、こんなにも手厚いサービスが受けられるなら、高い税金を払うのも納得できます。デンマーク以外のヨーロッパの多くの国でも、消費税の高い国ランキングで上位を占めていますが、世界幸福度ランキングも上位を占めています。ヨーロッパのような高福祉高負担が必ずしも良いと言うわけではなく、私は、日本は日本のやり方があって良いと思います。ですが、ヨーロッパの国民が高い税金を払うことに納得しているのに対し、日本は消費税10％へ増税することに納得していない人が多くいます。ヨーロッパの国のように、素敵なサービスをするなどしてみんなが納得する社会になれば、日本の国民は今よりもっとたくさんの人が幸せに暮らせるのではないでしょうか。
