𠮷良 和子
税金の重要性。これを考えると、きりが無いのではないだろうか。日本には、直接税に含まれる所得税や法人税、間接税に含まれる消費税を始め、約五十種類もの税金が存在している。私はこれに対して疑問を抱いた。こんなにも税金の種類が多いと、国民にとって負担が大きいのではないだろうか。私達の生活にどのように関わっているのか調べてみると、政府はいろいろな税を組み合わせることによって、より公平に税を集められるように工夫していると分かった。このような取り組みがあってこそ、今の豊かな日々が送られているのだ。私は、この仕組みにとても驚いた。このように税金が役立っていたなんて、考えたことも無かった。一八七二年に福澤諭吉さんが発表した「学問のすすめ」では、税金とは国民と国との約束だと述べられている。私は税金を「約束」というような見方で考えたことは無かったが、福澤諭吉さんが言いたかったことは、国民が国に税金を納め、国は国民に公的サービスを与える。このように、国民と国が互いに助け合い、豊かな日本を作っていこうということではないだろうか。
そしてもう一つ、日本は今、大きな問題を抱えている。少子高齢化と、社会保障費についてだ。国の推測によると、二〇五〇年には六十五歳の人一人に対して、三十歳~六十四歳の働き手一・三人で支えるというデータが出ている。
また、十月から消費税が八%から十%に引き上げになる。このように社会が大きく変化しようとしている現代社会で、これからを担っていく私たちが、税について改めて考え直さなければならないと思う。そして国民一人一人が税金の役割をもっと実感しなくてはいけない。
これから日本の経済が良くなることを願う。そうして働き手の生活がうるおえば、今の日本を作ってきた高齢者に敬意を持って、税金を納めてくれるのではないだろうか。税のあり方を考えることは、日本の将来を考えることにつながるのではないか。選挙権が十八歳に引き下げになった今、十八歳まではもう少し時間があるが、今後の私達の働きが、この社会を動かすことになるのではないかと思うと、胸がわくわくする。
このように、税の作文を書くにあたり、いかに納税が大切かが分かった。そして将来、私も税を納めることで、立派な社会の一員になっていこうと思う。これからも、今回学んだことを胸に、今まで税を納めてくれた高齢者や働き手の大人に感謝しながら、生活を送っていきたい。