中嶋 優良
「なんで税金なんて払わなあかんの」。中学生の私のお小遣いは多くありません。そんな中、元の値段より多く「消費税」というものを払わないといけないことに不満を抱いていました。しかし、学校で「税」に関する授業を受けて、そう思えなくなりました。
私たちの身の回りにある税金は、約五十種類もあることを知りました。そして、それらが、中学校や消防署、警察署やゴミ処理施設を創る費用になっているそうです。さらに中学生が学校に通うために使われる費用も、税金から払われていることを聞きました。私が払っているのは、ほんの僅かな税金です。それでも、私たちの生活を支えてくれるものに使われ、ほんの少しでも役に立っていれば良いな、と話を聞いて思いました。
また、授業の中で一番驚いた事実は「海外では救急車を呼ぶためにお金が必要である」ということでした。日本では、お金を払わずに救急車を呼ぶことができます。それは、本来払うべきお金を税金で負担しているからだそうです。私たちが安心して生活するためにも、税金が使われていることを知りました。
授業を受けるほんの少し前まで、「税金なんていらない」そう考えていました。しかし、税金の役割や使い道を知ることで、税金の必要性や大切さが分かりました。税金とは、私たちが快適に、そして安全に生活するために必要不可欠なものでした。
授業の中で、私は、一つ疑問を持ちました。「税金の使い道について、私たちは一切関与できないのか」ということです。これについて、講師である方が説明してくれました。私たちは「選挙」という形で、関わることができるそうです。私たちの手によって選ばれた議員さんに、私たちの考えを託すということだと考えました。私の年齢では、まだ投票することはできません。しかし、「今」消費税について自分なりに考え、結論を出しておくことで、選挙権を持ったときに、考えを反映させる投票ができると思います。講師の方は最後に「税金を出し合うルールをどうするのか、集めた税金を何に使うのがいいか、国民一人一人が、つまり、私たちが考えないといけない。」とおっしゃっていました。年齢を問わず、税金に関心を持ち、一人一人が考えを持つべきだ、と私は解釈しました。
税金を払うことに不満を持っていた私ですが、税金がある「意味」を知ることで、不満が「感謝」にかわりました。大切だったことは、まず、知識をつけること。そして、考えること。多くの知識を頭に入れた上で、考え、結論へ導き、自分の意見を持つことが大切でした。私は、今回、知識をつける機会があったので、自分なりに考えをもう一度まとめようと思います。そして、投票に活かしたいと思います。
不満がなくなった今、消費税に「ありがとう。」と伝えたいです。