林 望美
ものを買う時に必ずついてくる消費税は、中学生の私にとって一番身近な税金です。そして、働いて納める所得税があります。その他にも様々な税金がありますが、代表的なものはこの二つです。これらの税金は、私たちの生活にはかかせないのです。
「中学校に行くには、百万円もかかるのよ、うちにそんなお金ないじゃない。」もし、あなたがこう言われたら、どうしますか。世界には、学校に行きたい願いが叶わない子供がいるのです。
今、学校に行くのが嫌だという人も少なくはないでしょう。「仮病を使って休みたい」と思ったことがある人もきっといるはずです。先進国の私たちにとって学校というのは単なる義務教育の場でしかなく「行かなきゃいけないから仕方なくいくもの」という思いを持つ人がほとんどなのではないでしょうか。でも、途上国の子供たちにとって学校は「行きたくても行けない場所」なのです。どんなに友達に会いたくても、一緒に学校で勉強したくても学校に通うことができない子供たちがいます。教育を受けられない理由は、貧困だけではありません。働かされているため学校に行けない、近くに学校がない、教員の給料が安い等の理由で、先生が学校に来ないなどで、教育を受けられないのです。
では、私達の日々の生活はどうでしょうか。学校に行くと、いつものように友達がいる、近くに学校がある、先生がいつも授業を教えてくれる。ごくごく普通の生活を送っていますが、決して当たり前ではないことを忘れないでほしいです。
私たち学生は、国民が消費税や、働いて所得税を払ってくれている事に感謝をしなくてはなりません。そして、大人になって所得税などの税金を払う時には、「このお金は必ず社会のために役に立つ、義務教育を支えてくれた時の恩返しだ。」と敬意を持って納められるようにしたいです。
税金がなければ、物も安く買えますし、働いて得たお金も引かれることはないです。しかし、私達の『当たり前』が消えてしまいます。もちろん、学校に行くには高い教育費を自己負担で払わなければなりません。そして、国のために働く人がいなくなります。つまり、警察も消防も救急車もない世の中になります。信号もありません。水道からでる水は汚いし、ごみは道のあちこちに散らばっています。そんな国では絶対に暮らしていけません。だからこそ、税金を払う義務が私達にあるのです。