赤井 咲月
私は今まで税金のことについてあまり深く知りませんでした。でもこの税の作文を書くために税について考えてみると私と税がどのようにかかわっているのかを知ることができました。
私は母に私達家族は税金とどのようにかかわっているのか聞いてみました。すると母は「うちの家は税金にとってもお世話になっているよ。特にお姉ちゃんはね。」と言いました。私は、税金は生きているだけでも払わないといけないわずらわしいものだと思っていたのでおどろきました。私の姉は障害をもっていて普通の学校には通学していませんでした。特別支援学校は、本当はとてもお金がかかります。まず低学年で入学したばかりの時は子供はやんちゃで走り回ったりもするのでほとんど一人の子供に一人の先生が付かないといけないそうです。また、特別支援学校は地域の学校のように歩いて行ける所にたくさんあるわけではありません。私の姉は毎朝バスに乗って通学をしていました。しかし私の家は先生の給料や通学のバス代を払ったことは一度もありません。それらは全て税金でまかなわれているそうです。これを聞いて私はもしも税金が無かったらということを考えるとゾッとしました。そしてどんな家に障害の子供が生まれても、負担はもちろんあるけれどしっかりと育てることができるようになっている制度がすばらしいと思いました。
人というのは助け合いの心がとても強いんだと思います。その理由には人の役に立つことがとても嬉しいということもありますが、もしも自分が弱い立場になった時に誰か人に助けてもらわないといけないということがあるんだと思いました。税金は助け合いの心のあらわれなんじゃないかと思いました。今、自分が払うことによって小さい子供やおとしより、障害者の人が助けられる。そして自分が子供を産んだり、おじいちゃん、おばあちゃんになったり、突然障害が発病したりした時に自分が人を助けていた分、人に助けてもらえるんだと思いました。今までの私にとって税金は“払うもの”でした。でも税金のことについて考えると私が普通に生活できていることがあたりまえではなく税金によって支えられているんだと気付きました。そして税金は“払うもの”ではなく、また“もらうもの”でもない。税金はそんな一言では表すことのできない助け合いの心の表れ。そう思うと私が買い物をして払う消費税も好きになれるような気がしました。