瀬志 有希
『世界とつながる愛着ある元気な和歌山』~県民みんなが楽しく暮らすために~の実現に向けた道筋をより確かなものにしていくために、①ひとを育む②しごとを創る③いのちを守る④くらしやすさを高める⑤地域を創る、という5つの柱に基づく施策を和歌山県は着実に実行しています。中でも未来を拓く「ひとを育む」取組と、そのくらしの基礎となる「地域を創る」取組に重点を置いているのです。和歌山県は、この策定した柱に基づき、国の交付金等を最大限有効に活用しているのです。
私は、この柱の一つ、「ひとを育む」施策を調べていると、とても嬉しくなりました。それは、和歌山県こども食堂支援、子どもの居場所づくりに税が使われていることでした。一人でも多くの子供達が温かいご飯を食べ、一人ぼっちになってしまわないことを私が願います。実現しますように。
そして「いのちを守る」施策の中には、自然災害の備へ…災害による犠牲者ゼロの実現がありました。私は「すごい!!」と思いました。津波から“逃げ切る”ための堤防等の整備に税が充てられていました。また、医療の充実と健康の維持の中に難病患者への支援・感染症の予防と拡大防止があります。この中に、ハンセン病対策事業が位置しています。
現在、和歌山県では福祉に充てられる費用は、衛生費二・二%と民生費十三%を合わせて約十五%です。その中からいくらかの費用が、ハンセン病対策事業に充てられ、和歌山県庁健康推進課で、ハンセン病療養所訪問等を行っているのです。私は、この訪問に参加させていただき、忘れられない体験をすることができました。私は、大切な税で大切な事を学んだのです。何も知らなかった私は、ハンセン病の正しい知識と理解を深めることができました。今だに差別や偏見がある事も知りました。私は、訪問を通して皆がお互いを認め合い、理解し合うという事が差別や偏見をなくす第一歩なのだと税を通し学びました。
福祉に充てられた税で、人と繋がる事ができ、こうした活動をより多くの人に知ってもらえれば、より多くの人々と繋がる事ができ、その輪が広がればよりよい社会になっていくと私は思います。税は人に喜びを与えます。
私は、税のことを買い物する時ぐらいしか意識せず、知りたいとも調べてみようともしませんでした。でも今は違います。「県民みんなが楽しく暮らすために」、近い将来、税を納める立場になった時には感謝の心を持ち、人の役に立てるような税を納めて行きたいと思います。